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久城 育夫 先生










 

・受賞理由

岩石学,特に実験岩石学,マグマ成因論分野における顕著な功績により



・経歴

昭和37年7月  東京大学理部地質教室助手
昭和年37年9月 -同40年8月  米国ワシントカーネギ研究所博士研究員
昭和44年2月  東京大学理部講師
昭和45年11月  同 助教授
昭和46年9月 -同49年8月  カーネギ研究所所員
昭和49年11月  東京大学理部教授
平成2年4月 -同5年3月  東京大学理部長併任
平成5年4月 -同6年9月  同 副学長併任
平成6年10月 -同11年3月  岡山大学固体地球研究センター教授
平成7年4月 -同11年3月  同 センター長併任
平成7年5月16日 -  東京大学名誉教授
平成13年4月1日 -同16年6月 海洋科学技術センター・固体地球統合フロンテイア研究システム長



・主要論文

The system forsterite-diopside-silica with and without water at high-pressures. I.Kushiro (1969) American J. Science, 267A, 269-294
Effect of water on the composition of magmas formed at high pressures, I.Kushiro (1971) J.Petrology, 13, 311-334.
Melting of hydrous upper mantle and possible generation of andesitic magma: an approach from synthetic system, I.Kushiro (1974) Earth Planet. Sci. Lett. 22, 294-299
Viscosity and structural changes of albite melt at high pressures, I.Kushiro (1978) Earth Planet. Sci. Lett., 41, 87-90.
Partial melting experiments on peridotite and origin of mid-ocean ridge basalt, I.Kushiro (2001) Annual Review Earth Planet. Sci., 29, 71-107.



・主な業績

久城育夫氏は、実験岩石学的手法により、地球上部マントルに相当する高圧高温条件での部分融解により発生するマグマの化学組成、共存する鉱物種を決定し、地球における主要なマグマである玄武岩マグマの形成条件を明らかにされた。 さらに、水の存在による上部マントルの融解開始温度の顕著な低下、水の存在により生成されるマグマ組成が安山岩質になることを実験により世界で初めて示された。この結果、日本列島を初めとする地球上の沈み込み帯のマグマ活動が水により引き起こされていることが明らかになった。久城育夫氏は、高温高圧条件におけるマグマの粘性、密度、圧縮率を同時に決定する方法を考案し、上部マントルにおけるマグマの物性を世界で初めて決定された。さらに実験岩石学の手法を低圧高温の初期太陽系星雲環境に適用し、実験惑星科学の新しい分野を開拓し、初期太陽系星雲中における地球惑星材料物質の形成過程の理解へ向けた研究の端緒を開かれた。



・推薦者

高橋栄一