地球人間圏科学セクション

地球人間圏科学セクション



セクションの紹介
地球人間圏科学の主な研究対象は、地球表面、すなわち陸域と海域における自然の活動と人間の活動(経済、社会、文化活動を含む)が相互に関連しあって織りなす諸現象である。本セクションでは,そのような現象の調査、観測、測定、記述(地図化)、データ蓄積・管理、分析、モデル構築、予測、計画・政策策定、伝達・視覚化などの研究を行う。その大きな特徴は、自然科学、工学、人文・社会科学の視点を複眼的にもつところにある。研究者によって複眼的視点の軸足は多様だが、自然活動に軸足を置く地球人間圏科学は、人間活動の場としての自然の成り立ちと自然が人間に与える影響が主要な課題である。従来の地球惑星科学の幅広い分野、中でも自然地理学、地形学、地質学、土壌学、地震学、火山学、応用地質学、第四紀学、海洋学、水文学などが深く関わる。一方、人間活動に軸足を置く地球人間圏科学は、自然の場で人間活動がどう展開されているか、人間活動が自然にどう影響しているかが主な課題である。人文地理学や地域研究、文化人類学、考古学、さらには農学、工学等の諸分野が密接に関係する。2011年東日本大震災以降、人間活動の場としての自然の理解と、それに基づく人間活動の在り方とに関わる研究が活発に進められている。それらの成果を総合し、災害に対しレジリエントな社会の構築に生かしていくことも重要な課題である。

  キーワード:人間活動,経済,社会,文化,考古,資源,食料,人口,土地利用,水資源,石油天然ガス,メタンハイドレート,鉱床,地球情報基盤,政策,自然災害,

三陸海岸宮古市での地形地質調査.2013年7月撮影.東北日本太平洋沖地震津波に伴い砂層が堆積した谷底低地は草本に覆われ、侵食を被った谷壁斜面(手前と左右遠方)は基盤岩が露出している.低地の地下に古津波砂層が7枚見つかっている.

セクションボードメンバー 2022-
プレジデント 小口 高 東京大学空間情報科学研究センター
バイスプレジデント 山野 博哉 国立環境研究所
幹事 松多 信尚 岡山大学大学院学術研究院教育学域
幹事 若狭 幸 国立大学法人弘前大学地域戦略研究所
秋本 弘章 獨協大学経済学部
飯島 慈裕 三重大学生物資源学研究科
石井 励一郎 総合地球環境学研究所
井田 仁康 筑波大学人間系
岩城 麻子 防災科学技術研究所
小口 千明 埼玉大学大学院理工学研究科
奥村 晃史 広島大学大学院文学研究科
小倉 拓郎 筑波大学生命環境系
小田 隆史 宮城教育大学防災教育研修機構
後藤 和久 東京大学大学院理学系研究科
後藤 秀明 広島大学大学院人間社会科学研究科
今野 絵奈 公益社団法人 中央畜産会
財城 真寿美 成蹊大学 経済学部
齋藤 仁 名古屋大学 大学院環境学研究科
佐竹 健治 東京大学地震研究所
島津 弘 立正大学地球環境科学部地理学科
須貝 俊彦 東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻
鈴木 毅彦 東京都立大学都市環境学部
鈴木 康弘 名古屋大学
宋 苑瑞 早稲田大学
南雲 直子 土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター
新名 阿津子 東北公益文科大学
野崎 達生 国立研究開発法人 海洋研究開発機構 海洋機能利用部門 海底資源センター
長谷川 直子 お茶の水女子大学
春山 成子 三重大学名誉教授
早川 裕弌 北海道大学地球環境科学研究院
氷見山 幸夫 北海道教育大学名誉教授
古市 剛久 森林総合研究所
古谷 勝則 千葉大学大学院園芸学研究科
堀 和明 東北大学大学院理学研究科地学専攻
松四 雄騎 京都大学防災研究所 地盤災害研究部門 山地災害環境分野
松本 淳 東京都立大学院都市環境科学研究科地理環境学域
南 雅代 名古屋大学宇宙地球環境研究所
山田 育穂 東京大学 空間情報科学研究センター
横山 祐典 東京大学 大気海洋研究所