JpGUのSDGsへの取り組み
国際連合の宣言文書である「我々の世界を変革する持続可能な開発のための2030アジェンダ」は、人類の自由とウェルビーイング(幸福度)のために、持続不可能なわたしたちの在りようをわたしたちが変革する決意を表明しています。持続可能な開発目標 SDGs (Sustainable Development Goals)の達成のためには、地球と人間社会に対する深い理解が必要です。そのために、日本地球惑星科学連合(JpGU)は、人間活動が及ぶ領域、すなわち地球の内部から表層、海洋、大気、宇宙空間や惑星まで、そこで起こる様々な現象について、基礎的かつ最先端の知見を社会に提供していきます[1]。そのなかには、地球環境変動や自然災害など社会との関わりが深い課題も含まれます[2]。また、JpGU自身がSDGsの精神に沿った活動を展開するために、地球惑星科学の各分野において、自分たちの研究・教育活動がどのようにSDGsに関わっているかを整理・自覚し、学術的な活動とSDGsの関係を可視化し、それを学会員のみならず、広く一般の方々とも共有します[3]。さらに、先進国、開発途上国を問わず国際共同研究が多い特徴を活かし、それに基づいた研究・教育を通して、JpGUは地球上の誰一人取り残さないというSDGsの理念の実現に貢献します。そして、SDGs達成に向けて、JpGUを、地球惑星科学とSDGsの関わりに関する、日本における基盤的なコミュニケーション・プラットフォームとして発展させていきます。そのために、JpGUにおいて、会員どうしの率直で真剣な対話と協働により、サイエンスセクション・委員会を通じたSDGs達成に貢献する活動を行っていきます[4]。また、国外の地球惑星科学コミュニティ、および国内外の理念を共有するその他の学術・民間・行政諸団体との交流を通じて、SDGs貢献活動を進めていきます[5]。