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近藤 豊 先生








 

・受賞理由

大気化学・大気環境科学,特に成層圏オゾンの破壊,対流圏オゾンの生成,ブラックカーボンの気候への影響研究における顕著な功績により



・経歴

1972年 3月 東京大学理学部地球物理学科卒業
1974年 3月 東京大学大学院理学系研究科地球物理専攻修士課程修了
1974年 4月 東京大学大学院理学系研究科地球物理専攻博士課程進学
1976年 10月 同上中退(名古屋大学助手に採用のため)
1977年 4月 東京大学理学博士
1976年10月 名古屋大学空電研究所助手
1979-1980年 フンボルト財団給費生としてドイツ大気環境科学研究所で研究
1989年4月 名古屋大学空電研究所 助教授
1990年6月 研究所改組により 名古屋大学太陽地球環境研究所 助教授
1992年4月 名古屋大学太陽地球環境研究所・大気圏環境部門 教授
1995年4月 名古屋大学太陽地球環境研究所・附属母子里観測所長(併任)
1999年4月 名古屋大学太陽地球環境研究所・大気圏環境部門主任(併任)
2000年4月 東京大学先端科学技術研究センター 教授
2011年4月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 教授
2013年4月  東京大学大学院総合文化研究科附属国際環境学教育機構教授 (兼務)



・主要論文

Kondo, Y., T. Sugita, R.J. Salawitch, M. Koike, and T. Deshler, Effect of Pinatubo aerosols on stratospheric NO, J. Geophys. Res., 102, 1205-1213, 1997.
Kondo, Y., M. Koike, S. Kawakami, H.B. Singh, R. Talbot, H. Nakajima, G.L. Gregory, D.R. Blake, G.W. Sachse, and J.T. Merrill, Profiles and partitioning of reactive nitrogen over the Pacific Ocean in winter and early spring, J. Geophys. Res., 102, 28405-28424, 1997.
Kondo, Y., H. Irie, M. Koike, and G.E. Bodeker, Denitrification and nitrification in the Arctic stratosphere during the winter of 1996-1997, Geophys. Res. Lett., 27, 337-340, 2000.
Kondo, Y., L. Sahu, N. Moteki, F. Khan, N. Takegawa, X. Liu, M. Koike, T. Miyakawa, Consistency and traceability of black carbon measurements made by laser-induced incandescence, thermal-optical transmittance, and filter-based photo-absorption techniques, Aerosol Sci. Tech., 45, 295-312, doi: 10.1080/02786826.2010.533215, 2011.
Bond, T. C., S. J. Doherty, D. W. Fahey, P. M. Forster, T. Berntsen, O. Boucher, B. J. DeAngelo, M. G. Flanner, S. Ghan, B. Kärcher, D. Koch, S. Kinne, Y. Kondo, P. K. Quinn, M. C. Sarofim, M. G. Schulz, M. Schulz, C. Venkataraman, H. Zhang, S. Zhang, N. Bellouin, S. Guttikunda, P. K. Hopke, M. J. Jacobson, J. Kaiser, Z. Klimont, U. Lohmann, J. P. Schwarz, D. Shindell, T. Storelvmo, S. G. Warren, and C. S. Zender, Bounding the role of black carbon aerosol in the climate system: A scientific assessment, J. Geophys. Res., 118, doi:10.1002/jgrd.50171, 2013.



・主な業績

近藤氏は永年にわたって、先端的な測定技術の開発にもとづいて地球大気環境科学研究を推進してこられた。そして気球、航空機、地上観測を世界各地で実施するとともに、国内外の研究プロジェクトを推進されてこられた。これらの観測により成層圏オゾンの破壊メカニズム、対流圏大気の酸化力・大気質の変動要因、気候変動に関わるエアロゾル(微粒子)の動態など、大気環境科学の重要課題の解明に傑出した業績をあげてこられた。成層圏オゾン研究では、成層圏全高度での各種の窒素酸化物の直接測定を世界で初めて成功させ、北半球中緯度や北極でのオゾン破壊メカニズムの解明に重要な貢献をされた。また地球温暖化効果をもつエアロゾルであるブラックカーボンの測定手法の確立に尽力され、アジアや北極圏でのブラックカーボンの動態を明らかにした。さらに近藤氏は多くの委員会や学会活動を通じて、地球科学と学会の発展に多大な貢献をされた。



・推薦者

小池真