永原 裕子(Hiroko Nagahara)先生











・受賞理由/Commendation

宇宙化学・地球外物質科学・惑星科学分野における先駆的かつ革新的な貢献,および地球惑星科学コミュニティの発展に貢献した顕著な功績により

For pioneering and innovative contributions to cosmochemistry, meteoritics, and planetary science, and also for outstanding contributions to the Earth and planetary science community



・経歴

1970年3月 早稲田大学理工学部資源工学科卒業
1976年3月 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了
1980年3月 東京大学大学院理学系研究科修士課程修了
1983年3月 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)
1983年4月 日本学術振興会奨励研究員
1984年5月 東京大学理学部助手
1991年3月 米国カーネギー地球物理研究所研究員(-1992年2月)
1992年12月 東京大学大学院理学系研究科助教授
2001年7月 東京大学大学院理学系研究科教授

・主要論文

Nagahara, H. (1981): Evidence for the secondary origin of chondrules. Nature, 292, 135-136.
Nagahara, H. and Ozawa, K. (1996): Evaporation of forsterite in H2 gas. Geochim. Cosmochim. Acta, 60, 1445-1459.
Nagahara, H. and Ozawa, K (2000): Isotopic fractionation as a probe of heating processes in the solar nebula. Chem. Geol., 169, 45-68.
Young, E. D., Galy, A., and Nagahara, H. (2002): Different mass-dependent isotope fractionation laws in nature and their geochemical and cosmochemical significance. Geochim. Cosmochim. Acta, 66, 1095-1114.
Kita, N. T., Nagahara, H., Togashi, S. and Morishita, Y (2000): Narrow time interval for chondrule formation in the solar nebula: evidence from 26Al in Semarkona ferromagnesian chondrules. Geochim. Cosmochim. Acta, 64, 3913-3922.



・主な業績

永原裕子博士は,始原隕石を特徴付ける球状組織コンドリュールの岩石学的研究および室内実験による組織再現を行い,コンドリュールが初期太陽系ダストの短時間加熱・溶融で二次的に形成されたものであることを世界で初めて明らかにしました.さらに,初期太陽系の化学進化を司る鉱物やケイ酸塩メルトの蒸発・凝縮・同位体分別過程を解明するため真空実験をおこない,初期太陽系主要鉱物の蒸発・凝縮反応速度を明らかにしました.最近では初期太陽系円盤化学進化のモデリングに取り組んでおられる他,探査機「はやぶさ2」の回収試料分析を念頭に,有機物を多く含む南極雪微隕石のコンソーシアム研究も行っています.これらの先駆的かつ革新的な研究業績に対し国内外で数多くの賞を授与されています.また,国際隕石学会会長やJpGU宇宙惑星科学セクション初代プレジデントなどを歴任し,地球惑星科学分野の発展においても,多大な貢献をしてこられました.



・推薦者

橘 省吾

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