お知らせ

声明
東日本大震災から10年:日本地球惑星科学連合の自然災害への取り組み

 2011年3月11日の東日本大震災から10年目を迎えたいま,震災と事故の混乱の中で命を落とされた方々のご冥福をあらためてお祈りするとともに,いまなお避難を強いられている方々や,困難な復興に尽力されている方々に心からお見舞いを申し上げます.
 東日本大震災においては,巨大地震と巨大津波に加えて,放射性物質拡散といった複合災害が発生しました.また,東日本大震災からの10年間には,2016年熊本地震をはじめ,豪雨災害や土砂災害等の激甚災害が繰り返されてきました.現在の新型コロナウィルス感染拡大下でそうした自然災害が生じれば,必然的に複合災害となります.近い将来の発生が心配される南海トラフ巨大地震や首都直下地震など,今後も油断はできません.
 私たち公益社団法人日本地球惑星科学連合に課せられた重要な使命は,「地震や津波をはじめとする自然現象の科学的解明を目指した基礎研究の推進」と,その成果に基づく「地球惑星科学に関わる教育の高度化」及び「自然災害に関わる地球惑星科学情報の普及」です.自然災害に遭遇したとき,一人一人が身の安全を確保して被害を未然に防ぐために,教育の持つ意義は計り知れません.私たちは地球惑星科学の見地から,自然現象の理解を深めるための基礎研究をさらに推進するとともに,その成果に基づいて,想定外を排した災害予測と 災害の低減を目指した知識と知恵の普及に努めて参ります.
 私たちは,地球惑星科学全体をカバーする総合的な学会としての性格を活かし,将来の複合災害への取り組みを視野に入れ,団体会員である51学協会と密接な連携を図るとともに,日本学術会議や防災学術連携体との学際的な連携や政府・地方自治体などとの協業をさらに進めることで,安心・安全な社会の創成に少しでも貢献できるよう,今後も努力を継続いたします.

公益社団法人日本地球惑星科学連合会長
東京大学教授 田近英一



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