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└■ 日本地球惑星科学連合メールニュース 8月号 No.344 2020/8/18
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≪ 目次 ≫
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┃1.巻頭言 会長 田近英一
┃2.2020年大会報告
┃ ・大会概要
┃ ・大会終了後アンケート集計結果
┃ ・iPosterギャラリー再公開のご案内
┃ ・Zoom ライブ録画のオンデマンド配信のご案内
┃ ・高校生によるポスター発表の開催
┃ ・大会参加証明書について
┃ ・次回大会予定について
┃3. 委員会等から
┃ ・NPO法人地学オリンピック日本委員会
┃4. PEPSからのお知らせ
┃ ・SPEPSの提案募集
┃ ・PEPSの最新出版論文
┃5.新着情報
┃ ・募集
┃ ・公募/求人
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└■ 1.巻頭言
2020年大会の御礼と会長就任のご挨拶
公益社団法人日本地球惑星科学連合 会長 田近英一
2020年の日本地球惑星科学連合(JpGU)大会は,第1回地球惑星科学関連学
会合同大会から30周年かつ米国地球物理学連合 (AGU)との2回目の共同開催
でもありましたが,ご承知のように新型コロナウィルスの影響で7週間延期
された7月12~19日に,完全オンライン形式での開催となりました.前例の
ない実験的要素の大きい大会となりましたが,皆さま(とくに学生)の発表
の機会を奪わないことを第一に,中止ではなくオンライン開催という選択を
しました.残念ながら,大会直前及び初日に aMuze社のiPosterのシステム
に大きなトラブルが繰り返し発生したほか,初日にはアクセスの集中でセッ
ションへの入室が困難になったほか,情報分散によるご不便や情報伝達の遅
れなど,さまざまな問題があったことを認識しております.参加者の皆様に
多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます.今後の反省
点とさせていただきます.
大会2日目以降は大きなトラブルもなく,開催期間を3日間延長して全日
程を無事終えることができました.バーチャル大会にもかかわらず総参加者
は約6,000名(パブリックセッションのみの参加者を含む)にもなり,少な
くとも地球惑星科学分野において,現時点で世界最大規模のバーチャル国際
会議となったようです.とりわけ,学生の参加者数が例年並みだったことか
ら,大会開催の意義を改めて実感いたしました.今年3月から約100日間寝る
間も惜しんでバーチャル大会の開催準備に献身的にご尽力いただいた大会運
営委員会,ネット開催コアグループ,事務局,大会期間中Zoomのホスト運営
を無償でしていただいた拠点大学の教員と学生の方々,そして大会にご参加
いただいたすべての皆さまに,心から感謝申し上げます.
さて,大会終了後の令和2年度定期社員総会において,第8期の理事20名
が任命されました.その直後の新理事会において,私が新会長に選出され,
謹んでお引き受けすることになりました.会員総数11,000人を超える巨大組
織の会長を拝命することは大変光栄なことであると同時に,その責任の重さ
を考えると身が引き締まる思いです.
新型コロナウィルスにより世界は一変しました.アフターコロナ時代はビ
フォーコロナ時代とは異なる世界になるといわれています.学術コミュニテ
ィや学術活動も例外ではないでしょう.私たちはいま,これからの新しい時
代の学術活動を模索していく転換期にあるともいえます.そのようなときに
JpGUの会長をお引き受けすることはあまりにも荷が重いのですが,経験と見
識を有する新理事の方々や代議員の方々のご協力を得ながら,これから2年
間の運営を行っていきたいと考えております.皆様のご支援・ご協力をどう
ぞよろしくお願いいたします.
JpGUは,私たち地球惑星科学コミュニティ全体の発展のために設立された
組織です.JpGUの活動にぜひ皆さまの知恵を活かしていければと考えており
ます.とりわけ,地球惑星科学コミュニティ全体の発展に資するような具体
的なご提案をいただけば,それをぜひ実現していきたいと考えております.
建設的なアイディアやご自身が委員会活動等で貢献したいというご希望があ
りましたら,事務局までお寄せ下さい.
皆さまの積極的なご支援・ご協力をよろしくお願いいたします.
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└■ 2.2020年大会報告
(1) 大会概要
大会にご参加いただいた皆様,誠にありがとうございました.
以下に,大会概要等を簡単に報告いたします.
会期:2020年7月12日(日)~19日(日)
主催:日本地球惑星科学連合(JpGU)・米国地球物理学連合(AGU)
賛助会員:地方都市コンベンション関連団体事務局,株式会社フォルテ,
阿蘇ジオパーク推進協議会, クリムゾンインタラクティブジャパン,
株式会社ワールドクリエーション,日本ジオパークネットワーク(JGN)
American Journal Experts, カクタス・コミュニケーションズ株式会社,
公益財団法人ちば国際コンベンションビューロー
■セッション関係
開催セッション数 275 (2019年240,2018年230,2017年253)
U: ユニオンセッション 18 (E: 16,J: 2)
うち,LBS 4
O: パブリック 5 (E: 0,J: 5)
P: 宇宙惑星科学 27 (E:23,J:4)
A: 大気水圏科学 60 (E:43,J:17)
H: 地球人間圏科学 31 (E:13,J:18)
S: 固体地球科学 70 (E:48,J:22)
B: 地球生命科学 6 (E: 5,J: 1)
G: 教育アウトリーチ 4 (E: 1,J: 3)
M: 学際・広領域 54 (E:31,J:23)
iPoster統計
iPoster作成者数 3601(高校生58,出展64)
PUBLISHしたiPoster数 4121件
開催ZOOM Live数 202
DFS 186
一般セッション数(一部のユニオンおよびパブリックセッション)16
■参加者数
■参加登録者数:5993名
内訳:一般3104,小中高教員28,大学院生1305,
シニア77,学部生640,高校生以下28,
パブリックセッション一般参加者308,
高校生セッション関係者239
ジオパーク関係者91,ゲスト84,
出展者53,プレス36
・各開催日のログイン者数
7/12 3380
7/13 3737
7/14 3447
7/15 3091 7/16 2784
7/17 865
7/18 381
7/19 779
(2) 大会終了後アンケート集計結果
https://www.jpgu.org/meeting_j2020v/files/questionnaire_results_0817.pdf
ご回答の際,たくさんのコメントをいただきありがとうございました.
今後の大会運営に役立てていきたいと思います.
(3) iPosterギャラリー再公開のご案内
大会にご参加いただいた方に向けまして,
JpGU-AGU Joint Meeting 2020(7/12~19)でご覧いただいた
iPosterギャラリーを,8月24日(月)17:00 まで再公開しています.
https://www.jpgu-member.org/onlineMeeting/login#
(4) Zoom ライブ録画のオンデマンド配信のご案内
大会にご参加いただいた方に向けまして,
JpGU-AGU Joint Meeting 2020でZoomライブ配信された Discussion Forum Session
(DFS),ユニオン・パブリックセッション,レクチャーなどを,
8月24日(月)17:00までオンデマンド配信しています(許諾いただいたもののみ).
https://www.jpgu-member.org/onlineMeeting/login#
(5) 高校生によるポスター発表の開催
JpGU-AGU Joint Meeting 2020: Virtualでは,パブリックセッション
「高校生によるポスター発表」もオンライン開催となり,iPosterによる61件の
発表がありました.連合の研究者にご協力いただき,広報普及委員会委員が中心
となって,ポスターを審査しました.今回は7月12日当日を含め,iPoster
に不具合が生じたことを考慮し,最優秀研究賞は決定せず,優秀研究賞と研究
奨励賞を選びました.また,iPosterを使った発表方式であったことに鑑み,
優秀ポスター賞を設けました.
受賞校の皆さま,おめでとうございます!
■優秀研究賞(10件)
兵庫県立加古川東高等学校
『ため池の「池干し」がリン循環に与える影響』
栄東高等学校
『物体の形状変化に伴う流体による抵抗の大小比較と抵抗係数の算出実験
~抵抗係数を算出するための数式の推定~』
土佐高等学校
『液状化現象による被害を考慮した避難経路の考察』
静岡県立磐田南高等学校
『過去に発生した4回の巨大ジェットと対流圏の気象現象との関係』
東京都立戸山高等学校
『地球温暖化が雪質に与える影響 ~雪水比の経年変動から探る~』
東京都立戸山高等学校
『爆弾低気圧の発達条件』
宮城県立古川黎明中学校・高等学校
『回折格子を用いた流星の分光観測』
静岡県立静岡高等学校
『アナログ実験によるつむじ風の発生・消滅条件の探求』
東京都立立川高等学校
『視程観測の自動化』
中央大学附属中学校・高等学校
『流星群の自動観測・通知システムの開発
~Arduino を用いた流星シグナルの検出とデータ出力~』
■研究奨励賞 (9件)
■優秀ポスター賞 (11件)
詳細については審査結果公開(速報)をご覧下さい.
https://www.jpgu.org/highschool_session/2020v/images/2020v_hsposter_sokuhou.pdf
(6) 大会参加証明書について
大会の参加及び発表証明書をご希望の方がおられましたら,お申し込みくだ
さい .お申込みいただいたメール宛に証明書のPDFファイルを送らせていた
だきます.申込みなど詳細は,下記URLよりご確認ください.
申し込み締切:8月31日(月)
https://www.jpgu.org/meeting_j2020v/certificate.php
(7) 次回大会予定について
日本地球惑星科学連合2021年大会のお知らせ
開催日程:2021年5月30日(日)~6月3日(木)
開催場所:神奈川県横浜市 パシフィコ横浜ノース
※オンライン開催となる可能性もあります.
決定次第お知らせいたします.
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└■ 3.委員会等から
(1) NPO法人地学オリンピック日本委員会
7月26日(日)に3月の本選(中止)参加予定者に向けてオンラインで「とっ
ぷ・レクチャー特別編」(講師:岩橋純子氏(国土地理院),宇都宮正志氏
(産業技術総合研究所)を行い,講演後は生徒から活発な質問が寄せられま
した.
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└■ 4.PEPSからのお知らせ
(1) SPEPS(Special call for excellent papers on hot topics)の提案募集
PEPSではSPEPSという解放型の特集号を扱っています.企画提案を随時募集
しておりますので,JpGU-AGU joint meeting 2020:Virtualのセッションや
プロジェクト成果の発表をご検討中の方は,peps_edit@jpgu.orgにお問い合
わせください.
https://progearthplanetsci.springeropen.com/articles/collections
(2) PEPSの最新出版論文
以下論文が出版されました.本文はPEPSサイトから無料でお読みいただけます.
https://progearthplanetsci.springeropen.com/
@ Shengfa Liu et al.: Reconstruction of monsoon evolution in southernmost
Sumatra over the past 35 kyr and its response to northern hemisphere
climate changes.
@ 斎藤和之 et al.: Mapping simulated circum-Arctic organic carbon, ground
ice, and vulnerability of ice-rich permafrost to degradation.
@ Zhiyong Xiao et al.: Compositional variations along the route of
Chang’e-3 Yutu rover revealed by the lunar penetrating radar.
@ 中島映至 et al.: A development of reduction scenarios of the short-lived
climate pollutants (SLCPs) for mitigating global warming and environmental
problems.
@ Sophal Try et al.: Assessing the effects of climate change on flood
inundation in the lower Mekong Basin using high-resolution AGCM outputs.
@ 岡田誠 et al.: A paleomagnetic record of the early Matuyama chron
including
the Reunion subchron and the onset Olduvai boundary: High-resolution
magnetostratigraphy and insights from transitional geomagnetic fields.
@ 亀尾浩司 et al.: Calcareous nannofossil biostratigraphy of the
Lower?Middle
Pleistocene boundary of the GSSP, Chiba composite section in the Kokumoto
Formation, Kazusa Group, central Japan, and implications for sea-surface
environmental changes.
@ 伊藤慎 et al.: Spatial and temporal variations in depositional systems in
the Kazusa Group: insights into the origins of deep-water massive sandstones
in a Pleistocene forearc basin on the Boso Peninsula, Japan.
@ 大島長 et al.: Global and Arctic effective radiative forcing of
anthropogenic gases and aerosols in MRI-ESM2.0.
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└■ 5.新着情報
(1) 募集
2020年度「きぼう」船内科学利用テーマ募集 (締切2020/9/30)
https://iss.jaxa.jp/kibouser/pickout/71630.html
(2) 公募/求人
岡山大学大学院 自然科学研究科 准教授 (締切2020/8/24)
https://earth.desc.okayama-u.ac.jp/ja/news/koubo_20200630.pdf
神奈川県 職員 (地質職) (締切2020/8/28)
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/bu4/saiyou/chishitsushoku2020.html
北海道大学 低温科学研究所 准教授 (締切2020/8/31)
http://www.lowtem.hokudai.ac.jp/koubo/c30.pdf
大阪大学大学院 理学研究科 宇宙地球科学専攻 助教 (締切2020/8/31)
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/sci_table/1/upfile/pdf/20200004/%E6%95%99%E5%93%A1%E5%85%AC%E5%8B%9F%EF%BC%88%E7%90%86%E3%83%BB%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%8A%A9%E6%95%99%EF%BC%89.pdf
東京大学 地震研究所 技術職員 (観測系) (締切2020/8/31)
酪農学園大学 助教 (締切2020/9/3)
https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/rakuno.ac.jp/wp-content/uploads/2020/04/30195936/4069d564aaa52a04086459d78052dad4.pdf
北海道大学大学院 地球環境科学研究院 准教授 (締切2020/9/7)
https://www.ees.hokudai.ac.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=449
京都大学大学院 理学研究科 地球惑星科学専攻 助教 (締切2020/9/14)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/acceptance/other/koubo/rigaku/2020/200914_1155.html/at_view/file
東北工業大学 工学部 情報通信工学科 任期付講師または任期付准教授
(締切2020/9/25)
https://www.tohtech.ac.jp/corporation/recruit/teacher/
東京大学 地震研究所 准教授 (締切2020/9/25)
山梨大学 生命環境学部 環境科学科 助教 (締切2020/9/30)
https://www.yamanashi.ac.jp/employment/26680
茨城大学大学院 理工学研究科 理学野 准教授または教授 (女性限定)
(締切2020/9/30)
https://www.ibaraki.ac.jp/uploads/saiyo1_rigaku_20200715.pdf
愛媛大学 地球深部ダイナミクス研究センター 准教授または助教 (締切2020/9/30)
神戸大学大学院 海事科学研究科/海洋政策科学部 (2021年4月1日設置)
教授又は准教授 (締切2020/9/30)
http://www.maritime.kobe-u.ac.jp/news/academic_post_2020.html
神戸大学大学院 海事科学研究科/海洋政策科学部 (2021年4月1日設置)
准教授又は講師 (締切2020/9/30)
http://www.maritime.kobe-u.ac.jp/news/academic_post_2020.html
東京大学 地震研究所 准教授 (締切2020/10/2)
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2020/07/2399910a8b20d2c9540ce00e025202b4-3.pdf
弘前大学大学院 理工学研究科 助教 (締切2020/10/16)
https://www.hirosaki-u.ac.jp/wordpress2014/wp-content/uploads/2019/07/203.pdf
東京大学 地震研究所 教授 (締切2020/10/29)
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2020/07/65aa7e06cf58c61bbad322127fa41f86-3.pdf
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