2015年12月10日 | あかつきの金星到着に寄せて(声明) |
あかつきの金星到着に寄せて
2015年12月10日
この度,宇宙科学研究所の金星探査機「あかつき」が金星に到着し,周回軌道への投入に成功されたことは,日本の惑星科学が新たな一歩を踏み出したという意味で大変意義深い快挙であることと,心からお慶び申し上げます.
とりわけ,一度失敗した探査機の軌道投入を,5年を経た後に成功されたことは驚異的な努力の賜物だと思います.
本プロジェクトは工学と理学の研究者が協力して作り上げていると伺っていますが,プロジェクトの責任者をはじめ,研究者の多くは日本地球惑星科学連合の会員であり,「あかつき」から得られる多くの科学的成果は日本地球惑星科学連合大会で発表されることと思います.
今回の成功の最大の意義は,日本が初めて探査機の惑星周回軌道投入に成功し,世界に向けて惑星科学のデータを発信するレベルに到達したことです.
これにより日本ははじめて太陽系探査を担う国として世界に認められるでしょう.あらためてこの意義を噛み締め,新たな惑星科学が切り開かれることを祈念致します.おめでとうございました.
公益社団法人日本地球惑星科学連合会長
京都大学教授 津田敏隆
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