地球惑星科学分野のデータリポジトリについて

地球惑星科学分野のデータリポジトリについて

昨今のRDM(研究データ管理)を取り巻く情勢が、国の内外で大きく変化しています。特に、私たちが論文を発表する際に、根拠データの「視える化」を各出版社から求められることも多くなっています。これは、世界的なオープンサイエンスの趨勢であり、国内では、内閣府の方針によっても、研究データの即時オープンアクセスの方針が決定されています。特に2025年度新規公募分から、学術論文等の即時オープンアクセスの実現が要請されています。一方、これを実現するためのプラットフォームの整備状況は、私たちの多くが所属する多くの大学においては遅れており、国内の研究者の多くは、欧米のデータリポジトリを利用して凌いでいるのが現状です。このような世界的な情勢と我が国の状況のもとで、JpGU会員を含む地球惑星環境科学のコミュニティが、論文発表の際に根拠データを格納し公開するために活用できる国内の機関リポジトリの情報が必要になっています。そこで、この度、5つの機関にアンケートを行い、現状でそれらの機関リポジトリが、どの程度の範囲で、その機関の研究者の枠を越えて、論文データを受け入れていただけるのかついて回答をいただくことができました。私たちのコミュニティで是非このような貴重な情報を共有したいと考え、日本地球惑星科学連合(JpGU)のホームページ等に掲載いたします。
2024年8月1日
日本地球惑星科学連合 RDMタスクフォース

アンケート内容および回答


地球惑星環境科学の利用可能なデータリポジトリと使用条件

収録しているデータリポジトリ

1.宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所(JAXA/ISAS)

 ・DARTS (Data ARchive and Transmission System)

2.海洋研究開発機構(JAMSTEC)

 ・データ統合・解析システム (DIAS, Data Integration and Analysis System)
 ・DARWIN
 ・sio7「ちきゅう」IODP航海データサイト
 ・JSODD「ちきゅう」IODP航海データベース
 ・JAMSTECデータカタログ

3. 科学技術振興機構(JST)

 ・J-STAGE Data
 ・GRANTS Data

4. 国立環境研究所(NIES)

 ・地球環境データベース Global Environmental Database (GED)

5. 国立極地研究所(NIPR)

 ・ADS(Arctic and Antarctic Data archive System)


なお、Data Repositoryの情報は以下のサイトも参照してください。