JpGU30周年記念感謝状贈呈 安藤 雅孝 先生

安藤 雅孝 (Masataka Ando) 先生

・感謝状贈呈理由

地震学会会長として,地球惑星科学関連学会合同大会の開催と学会連合に関わる協議組織の設置について決議し,地球電磁気・地球惑星圏学会と共同して他学会に呼びかけることで,地球惑星科学関連学会合同大会の開催を実現に導くという大きな貢献をされた.

・経歴

1974年4月京都大学防災研究所助手
1989年6月京都大学防災研究所助教授
1990年6月京都大学防災研究所附属地震予知研究センター教授
2000年4月名古屋大学大学院理学研究科附属地震火山観測研究センター教授
2002年4月名古屋大学大学院環境学研究科附属地震火山観測研究センター教授
2003年4月名古屋大学大学院理学研究科附属地震火山・防災研究センター教授
2004年4月名古屋大学大学院理学研究科附属地震火山・防災研究センター長
2007年4月名古屋大学名誉教授

・コメント

 JpGU大会が前身の合同大会から数えて昨年30周年を迎えられたことを、お祝い申し上げます。合同大会の立ち上げは、当時、AGUやIUGGへの出席者が増え、専門分野を横断する学会を望む気運が盛り上がってきたと思います。合同大会実現のために多数の方が活動され、比較的短時間で実現されたと記憶しています。最初の大会は共立女子大で開催可能となり、合同大会の実現を早めたこともあります。同大の地球物理研究者の杉憲子先生のご尽力によるものでした。その後は、各大学が持ち回りで大会を引き受けることになり、翌年私が所属していた京大で開催されました。実に多くの職員と学生が準備と大会運営に当たったのを覚えています。
 その後、私は、大会参加者としてのみの参加ですが、東北沖地震後の特別セッションでは、広い分野での総合討論が行われたことが印象的でした。感心したことは、参加者の子供さんを預かる「保育所」の立ち上げです。先進的な試みであると同時に、大会の規模が大きくなったからこそ可能になったのでしょう。また、最近は、フェロー制度や種々の賞の立ち上げが目立ちますが、若い研究者を対象としたものに集中して戴ければと思います。今後の希望としては、そろそろ女性に会長になっていただきたい。