メールニュース

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└■ 日本地球惑星科学連合メールニュース 臨時号 No.106  2011/03/25
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≪ 目次 ≫
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┃1.東北地方太平洋沖地震・震災に関わる緊急研究促進の呼びかけ
┃2.東北大・岩手大合同先遣隊第1回情報収集報告
┃3.日本科学未来館との連携による一般市民向けアウトリーチ活動
┃4.海外からのメッセージと義援金のお願い
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└■ 1.東北地方太平洋沖地震・震災に関わる緊急研究促進の呼びかけ

              (社)日本地球惑星科学連合会長 木村 学
           大気海洋・環境セクションプレジデント 中島映至
            固体地球科学セクションプレジデント 藤井敏嗣
           地球人間圏科学セクションプレジデント 岡部篤行
                環境災害対応委員会・委員長 松本 淳
                  広報普及委員会・委員長 田近英一

今回の大震災におきまして,救援・被害を最小限にとどめるための懸命な努
力,復旧に向けた活動が必死に行われていますが,これと並行して,研究者
は現在起こっている事態を正確に記述し,今後の解析に役立て,後世に伝え
る責務があります.

そのために,日本地球惑星科学連合では,いま収集しないと消えてしまう貴
重な科学的データの観測・観察とその解析が急務であると考えます.被災地
の困難な状況にも関わらず,多数の研究者が不断の努力により観測と解析が
進めている中で,ここで改めて全国の研究者が協力して助け合う仕組みを強
化して,緊急観測と解析を支援したいと考えております.

もちろん,被災地における救援・復旧活動は最優先事項であり,これらの活
動の妨げになる行為は研究とはいえ厳に慎む必要があり,また依然として高
い余震活動や放射線被爆の可能性の中で進める観測においては,十分な注意
が必要であることは言うまでもありません.

日本地球惑星科学連合では,科学者の連携を支援して,震災による非常時下
の研究活動を有効に進める手助けをしたいと考えます.ご協力お願いします.

具体的には,以下のようなことを考えております.

(1) 地震に関わる地殻変動や表層構造,人工物の変化に関わる観測・情報収
  集・データ解析.これらは気象庁はじめ各担当官庁・機関で実施されて
  いますが, それを補足・強化する観測と解析が重要であると考えます.

(2) 大気,陸水,海洋に関わるサンプルの採集と必要な観測.すでにこのよ
  うな観測は環境省や気象庁はじめ各担当官庁・機関によって実施されて
  いますので,それを補足・強化する観測・解析が重要であると考えます.

(3) これまですでに連合の震災特設ページに寄せられているもの以外の観測
  計画,得られたデータの概要とその公開の可能性,暫定データ解析の公
  開場所(ウェブサイトの URL)を連合までお知らせいただき,データを
  必要とする研究者へ情報提供することにより,観測の重複を省き,効率
  良い研究推進を支援いたします.

以上のような内容の科学者間の連絡と支援のため,連合では震災緊急研究伝
言板を設置します.震災緊急研究に関する情報・ご意見等を以下のアドレス
までお寄せください.アクセスの際,以下の共通パスワードをお使い下さい.

★震災緊急研究伝言板:

http://jpgu-shinsai.webdeki-bbs.com/

共通パスワード:t0h09eq11

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└■ 2.東北大・岩手大合同先遣隊第1回情報収集報告

東北大学と岩手大学は,東北地方太平洋沖地震津波災害の被災地における情
報収集にあたる先遣隊を, 2011年3月18日~20日に派遣しました.その報告
を,以下のURLで公開しました.

なお,多くの研究グループ・研究者の方々が現地の調査を計画していること
と思いますが,それにつきましては,本連合メールニュースでもお知らせし
ましたように.「学術調査実施時期のガイドラインについて(岩手・宮城・
福島)」が作成されていますので,ご一読下さい.(以下のURL からたどれ
ます)

★現地調査の報告とお願い

https://www.jpgu.org/whatsnew/110312EQ/onsite.html

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└■ 3.日本科学未来館との連携による一般市民向けアウトリーチ活動

日本地球惑星科学連合は,日本科学未来館と連携し未来館のウェブページで
本日公開された,一般市民向けの「科学コミュニケーターとみる東北地方太
平洋沖地震」の「未来館質問箱」に全面的に協力することにいたしました.
震災と科学技術に関する質問に対して科学的な立場・考え方を提供すること
が目的です.関連研究者の方々には協力をお願いするかも知れませんので,
どうぞよろしくお願いします.

★日本科学未来館ウェブページ
http://www.miraikan.jst.go.jp/

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└■ 4.海外からのメッセージと義援金のお願い

すでに AGU President の MichaelMcPhaden 氏から,連合へメッセージが寄
せられていました(https://www.jpgu.org/whatsnew/110312EQ/message.html)
が,そのことが全AGU メンバーへ電子会員ニュース AGUniverse で配信され
ました (http://bit.ly/fhCKkw).

会員の方々で,海外に友人,同僚をもたれている方々は,日本の地球惑星科
学コミュニティへの激励メッセージと,この分野の研究教育復興のための義
捐金のご協力を重ねてお願いしていただければと思います.

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└■  地球惑星科学関係者の皆さまへ

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編集:一般社団法人日本地球惑星科学連合 広報普及委員会
発行:木村 学 (一般社団法人日本地球惑星科学連合 会長)
一般社団法人日本地球惑星科学連合 (https://www.jpgu.org/)
〒113-0032 東京都文京区弥生2-4-16 学会センタービル4階

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