2021年度教員免許状更新講習

教員免許状更新講習について



公益社団法人・日本地球惑星科学連合(JpGU)では,学校教育への地球惑星科学の普及を促進することを目的として,2017年度より教員免許状更新講習を実施しています.

2021年度は,以下の教員免許状更新講習を開催します.地球惑星科学に興味のある小~高等学校教員の皆さんは勿論,地球惑星科学のことをよく知らないという小~高等学校教員の方々にも,ぜひ受講していただくようお勧めします.

講習の開催情報は随時更新していきます.繰り返しこのページを参照されるようお勧めします.



教育検討委員会*

 (*)JpGUの教員免許状更新講習を運営している常設委員会が教育検討委員会です.教育検討委員会では,教員免許状更新講習以外に地球惑星科学の教育に関わる様々な活動を行っています.


講習一覧【選択講習】

2101 【選択】ジオハザードと地形学
2102 【選択】海と私たちの生活
2103 【選択】海はめぐる-海洋科学の基礎と発展-
2104 【選択】等々力渓谷の地層と火山灰鉱物の観察から武蔵野台地の成り立ちを学ぶ
2105 【選択】多摩川河床の化石からゾウのいた時代を探る
2106 【選択】海岸の砂つぶから地球を読む-湘南の砂と世界の砂から地殻の進化を学ぶ
2107 【選択】数値シミュレーションで学ぶ津波の基礎
2108 【選択】オンライン地図を用いて自然災害を読み解く


No. 2101   (受講申込終了)
講習の名称 【選択】ジオハザードと地形学
担当講師 尾方 隆幸(琉球大学 大学院理工学研究科准教授)
開催場所 インターネット
時間数 6.0時間
開催日時 2021年8月8日
受講料 6000円
定員 20人
申込書受付期間 2021年5月16日~2021年7月24日
履修認定対象職種 教諭
主な受講対象者 高等学校理科教諭向け
詳細 自然災害のうち、特に地形学分野に関連するものについて、いくつかのトピックスを精選して、わかりやすく解説します。地形災害の理解においては、地形の形成とその変化をもたらす風化・侵食・運搬・堆積の素過程が基礎になるため、そのような基礎知識も再確認します。あわせて、学校教育で使用されている教科書や参考書の内容のうち、地球科学に関するものについてアップデートが必要な事項を抽出し、最新の知見を紹介します。これらをテレビ会議方式でおこないます。


No. 2102   (受講申込終了)
講習の名称 【選択】海と私たちの生活
担当講師 市川 洋(元鹿児島大学・教授)
丹羽 淑博(東京大学 大学院教育学研究科附属海洋教育センター・特任准教授)
開催場所 インターネット
時間数 6.0時間
開催日時 2021年8月10日
受講料 6000円
定員 20人
申込書受付期間 2021年5月16日~2021年7月26日
履修認定対象職種 教諭
主な受講対象者 小学校教諭、中学校理科教諭向け
詳細 海は、目にみえないところで、私たちの生活に重大な影響を及ぼしているとともに、私たちの生活も海に様々な影響を及ぼしています。例えば、日本の近くには、南から黒潮が、北から親潮が流れています。その結果、日本の気候は温暖となり、豊かな漁場となっています。プラスチックゴミは、世界の海の表層と深層をつなぐ海洋大循環によって世界中に運ばれ、海の生態系への影響が危惧されています。このように海の自然が私たちの生活と深くつながっていることについての仕組みの解説と、津波の速さが水深の深いほど速いことを確かめる机上実験の体験をテレビ会議方式でおこないます。広く海に関心のある教諭の受講を歓迎します。


No. 2103   (受講申込終了)
講習の名称 【選択】海はめぐる-海洋科学の基礎と発展-
担当講師 轡田 邦夫(東海大学 海洋学部・非常勤講師)
市川 洋(元鹿児島大学・教授)
丹羽 淑博(東京大学 大学院教育学研究科附属海洋教育センター・特任准教授)
開催場所 インターネット
時間数 6.0時間
開催日時 2021年8月11日
受講料 6000円
定員 20人
申込書受付期間 2021年5月16日~2021年7月26日
履修認定対象職種 教諭
主な受講対象者 中学校・高等学校理科教諭向け
詳細 高校理科「地学基礎」における「海洋の層構造と深層におよぶ循環」に関する基礎知識及び最新の研究成果を、テレビ会議方式で紹介します。海洋についての理解を深めることを目指し、水温・塩分の分布特性とその要因、海のコンベアベルト(海洋大循環)に加え、エルニーニョなどの気候変動と海洋循環との関係を、基礎から説明します。また、世界の海の観測データ等を公開しているウェブサイトにアクセスし、教材用の図を作成します。受講に際し、海洋についての予備知識は不要です。広く海に関心のある教諭、「地学基礎」の教科書の海洋に関する内容をより深く知り、授業に生かそうと考えている教諭の受講を歓迎します。


No. 2104 (受講申込終了)
講習の名称 【選択】等々力渓谷の地層と火山灰鉱物の観察から武蔵野台地の成り立ちを学ぶ
担当講師 萩谷 宏(東京都市大学 理工学部自然科学科・准教授)
安井 万奈(早稲田大学 理工学総合研究所・研究員客員講師)
開催場所 東京都世田谷区
時間数 6.0時間
開催日時 2021年8月29日
受講料 6000円
定員 20人
申込書受付期間 2021年5月16日~2021年8月14日
履修認定対象職種 教諭
主な受講対象者 小学校教諭、中学校・高等学校理科教諭向け
詳細 武蔵野台地の断面が観察できる、東京23区内でほぼ唯一の場所である等々力渓谷での地層観察を通して、東京の台地と低地の地形の形成過程を学びます。また、火山灰鉱物の洗い出しと顕微鏡観察作業を通じて、基本的な造岩鉱物の識別を学び、マグマの組成による鉱物の違い、テフロクロノロジー(火山灰層序学)の初歩を学びます。さらに、等々力渓谷湧水の簡易水質調査から関東ロームの風化過程、湧水から見る地下水環境を考えます。


No. 2105 (受講申込終了)
講習の名称 【選択】多摩川河床の化石からゾウのいた時代を探る
担当講師 萩谷 宏(東京都市大学 理工学部自然科学科・准教授)
国府田 良樹(東京都市大学 共通教育部・非常勤講師)
開催場所 東京都世田谷区
時間数 6
開催日時 2021年8月9日
受講料 6000円
定員 20
申込書受付期間 2021年6月16日~2021年7月26日
履修認定対象職種 教諭
主な受講対象者 小学校教諭、中学校・高等学校理科教諭向け
詳細 東京の基盤である約130万年前~100万年前の新生代第四紀更新世飯室層が東京都狛江市の多摩川河床,神奈川県川崎市の生田緑地で見ることができます。ここでは砂岩と泥岩,シルト岩,下部では凝灰質の地質が観察できます。飯室層からは貝化石や植物化石が多く見つかります。ゾウやクジラ,オットセイなどの鰭脚類,サメの歯が見つかるかもしれません。この講習では、東京都狛江市の多摩川河床で化石発掘の仕方や地層観察の極意を学んだ後、教室に移動し,採取した化石の同定作業やクリーニングをおこない、さらに当時の気候や堆積環境の推定を試みます。


No. 2106 (受講申込終了)
講習の名称 【選択】海岸の砂つぶから地球を読む-湘南の砂と世界の砂から地殻の進化を学ぶ
担当講師 萩谷 宏(東京都市大学 理工学部自然科学科・准教授)
開催場所 東京都世田谷区および神奈川県鎌倉市
時間数 6
開催日時 2021年9月19日
受講料 6000円
定員 20
申込書受付期間 2021年7月16日~2021年9月6日
履修認定対象職種 教諭
主な受講対象者 小学校教諭、中学校・高等学校理科教諭向け
詳細 海岸砂は地域によるバリエーションが豊富で、鉱物の知識の応用が可能であり、教材として大きな可能性を持っている。本講習では、湘南海岸片瀬浜~七里ヶ浜~由比ヶ浜の海岸砂を実際に現地で観察して、それらの多くが火山由来の鉱物や河川上流域の岩石片等で構成されていることを確認する。その後、都内の実験室に移動し、顕微鏡で 世界各地の砂と比較観察し、土地の成り立ちと砂の情報を結びつけて、地殻の性質が砂から読み取れることを理解する。
No.2107 受講申込受付終了
講習の名称【選択】数値シミュレーションで学ぶ津波の基礎
担当講師丹羽 淑博(東京大学 大学院教育学研究科附属海洋教育センター・特任准教授)
開催場所インターネット
時間数6時間
開催日時2021年12月27日
受講料6000円
定員8人
申込書受付期間2021年11月16日~2021年12月16日
履修認定対象職種教諭
主な受講対象者中学校、高等学校、中等教育学校 理科・数学・情報科・技術家庭科教諭
詳細本講習では、津波の特徴と支配法則を学んだ上で、津波の振る舞いを数値シミュレーションで再現する方法を各自の パソコン(PC)で操作しながら、テレビ会議方式で学びます。プログラミングの基礎から始め、東日本大震災の津波を 再現することを目指します。受講に際しては、テレビ会議用とは別に、プログラミング実習用にネットに繋がるWindows PCをご用意ください(もしご用意できない場合は、PCを無料で貸し出しますので、申込書の講習名称の記入欄にPC貸出希望と記して下さい)。なお、(公社)日本地球惑星科学連合会員は受講料を割り引きます。
No.2108 受講申込受付終了
講習の名称【選択】オンライン地図を用いて自然災害を読み解く
担当講師茅根 創(東京大学 大学院理学系研究科地球惑星科学専攻・教授)
丹羽 淑博(東京大学 大学院教育学研究科附属海洋教育センター・特任准教授)
開催場所インターネット
時間数6時間
開催日時2021年12月28日
受講料6000円
定員20人
申込書受付期間2021年11月16日~2021年12月17日
履修認定対象職種教諭
主な受講対象者小学校教諭、中学校理科・社会科担当教諭、高校地理・地学担当教諭
詳細地球温暖化の進行に伴って、これまで経験したことがない豪雨や台風によって、河川氾濫や土砂災害が毎年のように起こっています。また地殻変動が活発な我が国では、活断層地震による災害もしばしば起こっています。こうした災害は、自然の営力と、営力を受ける場の土地利用という人文的な要因が合わさって起こります。本講習では、テレビ会議方式で、地理院地図やハザードマップ、今昔マップなどインターネットで公開されている地図をオンラインで操作しながら、こうした災害が発生するメカニズムを、自然と人文の両側面から読み解きます。


なお、JpGU会員の受講料を割り引きます。
また、定員が満たない場合でも、申込書受付期間の延長は行いません。
受講を希望される方は,下の申込方法に従って申込を行って下さい。
定員が満たない場合に限り、本年度が免許状更新講習の対象ではない 方の聴講を認めます。
詳細は、教育検討委員会・更新講習担当グループに お問合せ下さい。

申込方法

1.以下の項目を明記の上、日本地球惑星科学連合事務局(教育検討委員会・更新講習担当グループ)(edu_office[at]jpgu.org )までe-mailでお申し込みください。([at]を@に変えてお送りください。)

11月中旬から上記のメールアドレスの動作設定に不都合があり、
受講申込ができない状況が続き、皆様にご迷惑をおかけしましたことを、
深くお詫び申し上げます。本日、修復を完了し、上記メールアドレスでの
受講申込の受付を再開しましたのでお知らせします。
2021年11月29日


・氏名
・勤務校名
・e-mailアドレス
・電話番号 (日中連絡が可能な電話番号)
・受講希望の講習名
・日本地球惑星科学連合の会員か否か
・会員の場合は会員ID

※e-mailの件名は【更新講習申込:講習No.】としてください
※申し込み後の諸連絡はe-mailにて行います。お知らせいただいた上記のe-mailの受信ボックスを頻繁にチェックしてください。

2.折り返し、受講申込書、事前アンケート調査用紙のダウンロードおよび受講料の振り込み方法のご案内をe-mailにてお知らせいたします。

※重要な連絡・書類をお送りしますので,携帯電話等のe-mailアドレスはお避けください。
※2週間以内にご案内メールが届かない場合はお問い合わせください。

3.事前アンケート調査用紙および受講申込書の提出に関して
受講を希望される場合、必要事項を記入した申込書(含む証明者著名・捺印)前アンケート調査用紙を各講習の開講日1週間前までに担当グループへのメール (宛先:edu_office[at]jpgu.org、[at]を@に変える) に添付して、ご提出ください。 あわせて、各講習の開講日1週間前までに、 受講料をe-mail にてお知らせする 銀行口座へお振り込みください。
 
4.申込書と事前アンケート調査用紙の内容確認が完了した時点で、予備申込(仮受付)が完了となります。内容確認が完了次第、e-mailで、仮受付完了の旨をお知らせします。
仮受付完了の通知を受け取った後、受講料を指定口座にお振込みください。受講料の入金を確認した時点で正式な受付完了となります。入金を確認次第、e-mailで受付完了をお知らせします。

※各講習とも申し込みは先着順に受け付け、申し込みが定員を超えた場合には、 その時点で申し込みを終了させていただきます。

お問い合わせ

下記までe-mailにてお寄せください。
※e-mailの件名の先頭に”【更新講習】”と記入してください。 電話でのお問い合わせには、お答えできないことがあります。

公益社団法人日本地球惑星科学連合
教育検討委員会・更新講習担当グループ:edu_office[at]jpgu.org
([at]を@に変えてお送りください。)

注意事項

会場までの交通費等は自己負担となります。