JpGUフェロー

柴田 一成(Kazunari Shibata)先生

・受賞理由/Commendation

太陽物理学・宇宙物理学・プラズマ物理学,特にフレア爆発現象・宇宙天気・磁気リコネクション物理への顕著な貢献により

For outstanding contributions to the solar physics, astrophysics and plasma physics, especially in studies on solar and stellar flares, space weather, and magnetic reconnection

・経歴

1983: 京都大学 理学博士(論文博士)
1981-1986: 愛知教育大学 助手
1986-1991: 愛知教育大学 助教授
1987-1988: 米国Texas 大学Austin 校 客員研究員
1991-1999: 国立天文台 助教授
1999-2020 : 京都大学教授
2020-: 京都大学名誉教授、同志社大学客員教授

・主要論文

  • 1.Shibata, K., et al. Observations of X-ray Jets with the Yohkoh Soft X-ray Telescope, Publ. Astr. Soc. Japan Letters, 44, L173-L179 (1992)
  • 2.Shibata, K., et al. Hot Plasma Ejections Associated with Compact-Loop Solar Flares, Ap. J. Lett., 451, L83-L85 (1995)
  • 3. Shibata, K. and Tanuma, S., Plasmoid-Induced-Reconnection and Fractal Reconnection, Earth, Planets, Space, 53, 473-482 (2001)
  • 4. Shibata, K., et al., Chromospheric Anemone Jets as Evidence of Ubiquitous Magnetic Reconnection, Science, 318, 1591-1594 (2007)
  • 5. Maehara, H., et al. Superflares on Solar-Type Stars, Nature, 485, 478 (2012)

・主な業績

太陽物理学・宇宙物理学・プラズマ物理学にわたる幅広い分野において、それぞれでのブレークスルーといえる成果を挙げた.特に,磁気リコネクションが太陽における小スケールの突発現象,すなわちマイクロフレア,コロナジェットから大スケールの爆発現象,すなわち太陽フレア,コロナ質量放出に至る様々な現象で重要な役割を果たしていることを一貫して説明し,磁気流体・プラズマ物理学の理論的発展に大きな貢献をした.日本の太陽観測衛星「ようこう」,「ひので」のデータを駆使した観測的研究でも,世界の太陽研究を主導する成果を挙げた.さらに,長期的なフレア予測・宇宙天気予報研究の重要性の指摘を行い大きな社会的影響を与えた.また,太陽物理学・天文学・プラズマ物理学と地球惑星科学の橋渡し,多数の後継者育成を通じても,地球惑星科学の発展に大きく貢献した.

・推薦者

横山央明