JPGU Meetingについて

  地球惑星科学連合大会(Japan Geoscience Union (JPGU) MEETING)は日本の地球科学、惑星科学、宇宙科学に関連する約4万人のメンバーを持つ37の学術協会が共同で開催する、地球惑星科学に関する日本最大のジョイントミーティングです。このジョイントミーティングは、1990年以来、18年間にわたり毎年春に開かれ、多くの重要な学術交流が行われてきました。参加者と参加団体は毎年増加の一途を続け、今年のJPGU Meeting 2008では、約4800人の参加者が135の学術セッションで6日間にわたり活発な研究発表と研究交流を行いました。

  JPGU Meetingの最大の特徴は、地球内部から宇宙空間に広がる自然環境、生物の変遷と自然環境の関係、人間圏と自然環境の相互作用、そして自然環境の中での人間活動そのものまで、地球惑星科学の全ての科学的トピックスが取り上げられることです。また、そうした私たちの地球惑星科学研究の歴史やジャーナリズム、地球惑星科学の学術環境に関連した教育や政治状況までがそのスコープに捉えられていることです。基礎的な地質学・地球物理学・地球化学から宇宙科学、人文地理学、地球科学教育、環境行政、地球科学キャリアパスまで幅広くセッショントピックスとして取り上げているのは、幾多の地球惑星関係の学術会議の中では世界的に異色の存在といえるかもしれません。私たちは、そうした学際的なあるいは学術をとりまく様々な分野との交流こそがそれぞれの学術分野のさらなる発展を生み出すと信じていまし、さらにその交流の中から新たな地球惑星科学の潮流が生まれることを願っています。

  また、JPGU Meetingは、単に国内の学術交流の枠組みに留まるだけでなく、世界の地球惑星科学の研究者との交流にも開かれています。国を超えた多くの研究との学術交流が地球惑星科学を発展させ、あらたな研究分野を生み出すことは間違いありません。また、自然災害・環境問題の解決には、一刻も早い国際的な連携と共同研究が必要とされています。アジア最大規模の地球惑星科学会議であるJPGU Meetingは、その間口の広さから、アジアをはじめとする世界各国の様々な分野の研究者との連携と交流、そして、世界各地で頻出する地球・惑星・人類環境に関する様々な問題解決への糸口の発見にお役にたてると思います。幸い、JPGU Meetingは、東京近郊の幕張国際市場で開催されています。幕張会場は成田新東京国際空港から2時間ほどの場所で、交通アクセスが良く、東京からも40分ほどの距離にあります。そのため、東京周辺に集中する日本の中核的研究機関・大学への訪問も容易です。また、会場付近には国際的大企業の本社ビルが立ち並ぶビジネス街であるため、宿泊やビジネス環境も整っています。新たな学術発展と研究の誕生を祈念しつつ、世界各国からの多くの研究者のご参加をお待ちしております。