北極域の科学
スコープ
近年の地球温暖化に伴う気候変動が、自然界のフィードバックを介して最も顕著に現れると言われているのが、北極圏、およびその周辺地域である。国際極年(IPY)の成果を受けて、国際的な枠組みの中で、気圏―水圏―陸圏の総合的・学際的な研究が進行中である。北極域の観測網を整備し、そこに内在するさまざまなフィードバック過程を包括的に理解し、地球温暖化の将来予測に役立てるためには、複数の専門分野や学界が北極域という共通のキーワードの下に集結し、密な情報交換により相互理解を深めることが重要課題である。本セッションでは、対象とする地域の(1)温暖化、(2)大気、(3)海洋・海氷、(4) 生態系、というサブテーマに分けて、北極域で生起する諸現象を包括的に探求し、先端研究の最新情報を共有することで、北極域科学の総合的議論を深めることを目的とする。以上、日本における北極域総合科学の推進に向けて、広範な学問分野からの発表を募集する。
代表コンビーナ
田中 博
tanaka@sakura.cc.tsukuba.ac.jp
共同コンビーナ
村田 功 松浦 陽次郎 榎本 浩之
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5月25日 ACG033 部屋番号:コンベンションホール
コアタイム:AM2
色のついた発表は招待講演です
講演番号 タイトル (PDFダウンロード) 発表者 著者
ACG033-P01 高解像度全球大気モデルで見る北半球ブロッキングの長期変動 -228年アンサンブル実験- 松枝 未遠 松枝 未遠、
遠藤洋和
ACG033-P02 北極振動による自然変動を除いた人為的地球温暖化の定量化 長門 祐太 長門 祐太、
田中 博
ACG033-P03 温暖な鮮新世中期における北極域の気候-氷床-植生相互作用系 釜江 陽一 釜江 陽一、
植田 宏昭、
鬼頭 昭雄
ACG033-P04 北極振動指数と関連した傾圧不安定の変動:正のフィードバックの理論的証明 関 佐和香 関 佐和香、
田中博
ACG033-P05 高解像度氷床モデルを用いたグリーンランド氷床の温暖化応答実験 齋藤 冬樹 齋藤 冬樹、
阿部 彩子、
高橋 邦生
ACG033-P06 人工衛星画像を用いたグリーンランド氷床西側裸氷域におけるアルベド空間分布と経年変動の評価 伊藤 弘樹 伊藤 弘樹、
竹内 望、
幸島 司郎 他
ACG033-P07 東シベリアにおける水環境に対する山脈の役割 吉田 龍平 吉田 龍平、
沢田 雅洋、
山崎 剛 他
ACG033-P08 融雪期のアラスカ北部700km凍結路面観測 アリマス ヌアスムグリ アリマス ヌアスムグリ、
榎本 浩之、
高橋修平 他
ACG033-P09 東シベリア北部の北極海沿岸ツンドラにおける最近の環境変動 兒玉 裕二 兒玉 裕二、
矢吹 裕伯
ACG033-P10 東シベリア永久凍土と河川水の水同位体比 鷹野 真也 鷹野 真也、
岩花 剛、
杉本 敦子
ACG033-P11 高緯度北極氷河後退域における遷移段階と維管束植物の光合成特性との関係 田邊 優貴子 田邊 優貴子
ACG033-P12 ノルウェー高緯度北極における黒紋病菌がキョクチヤナギの純生産へ与える影響 内田 雅己 内田 雅己、
増本翔太、
東條元昭 他
ACG033-P13 Observations on photosynthesis and C and N stable isotopes of arctic ecosystem in Eastern Siberia 梁 茂厂 梁 茂厂、
鄭 峻介、
岩花 剛 他
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