領域外・複数領域 (M)
セッション小記号応用地球科学 (AG)
セッション IDM-AG34
タイトル ラジオアイソトープ移行:福島第一原発事故環境動態からの展開
タイトル短縮名 ラジオアイソトープ移行
開催日時 口頭セッション 5/29(木) PM1-PM2
現地口頭会場 105
現地
ポスター
コアタイム
5/29(木) PM3 現地ポスター会場 展示場ホール7・8
代表コンビーナ 氏名 津旨 大輔
所属 筑波大学
共同コンビーナ1 氏名 赤田 尚史
所属 弘前大学
共同コンビーナ2 氏名 加藤 弘亮
所属 筑波大学アイソトープ環境動態研究センター
共同コンビーナ3 氏名 乙坂 重嘉
所属 東京大学大気海洋研究所
セッション言語 J
スコープ 福島第一原子力発電所事故から13年以上が経過した。事故によって環境中に放出された大量の放射性核種の環境動態が徐々に明らかになりつつあるが、異なる環境領域(スフェア)間をつなぐ移行過程など、依然として多くの課題が残されている。今後の福島第一原子力発電所事故に関連する環境動態研究の新たな展開に向けて、これらの移行過程における化学反応過程の理解が重要である。また、これまで主に研究対象とされてきた放射性セシウムに加え、微量の希少長半減期核種や天然放射性核種の動態を把握し、それらを永続的に利用可能なラジオアイソトープトレーサとして整理することが求められる。そのため、対象となるスフェアを地中の風化層や岩盤層に拡張し、放射性廃棄物の地層処分研究との連携を含め、スフェアと時間軸を広げた研究展開が望まれる。さらに、福島第一原子力発電所の廃炉作業の一環として、ALPS処理水の海洋放出が行われている。放出は今後30年以上継続するため、国際社会に対する日本からの情報発信が求められている。 本セッションでは、福島第一原発事故の環境動態研究の展開に向けた分野横断的な研究課題についての議論を深めたい。
発表方法 口頭およびポスターセッション
共催情報 学協会 -
ジョイント -
団体会員以外の組織との共催 -
国際連携団体 -
招待講演 恩田 裕一(筑波大学放射線・アイソトープ地球システム研究センター)
鈴木 崇史(日本原子力研究開発機構)
高橋 純子(筑波大学放射線・アイソトープ地球システム研究センター)
時間 講演番号 タイトル 発表者
口頭発表 5月29日 PM1
13:50 - 14:05 MAG34-01 河川小流域における溶存態Cs-137の溶出メカニズムに関する新たな知見 恩田 裕一
14:05 - 14:20 MAG34-02 森林源頭部流域からの溶存態Cs-137流出における斜面地下水の影響 加藤 弘亮
14:20 - 14:35 MAG34-03 森林源流域でのリター除去による137Cs流出の変化 永田 祐太郎
14:35 - 14:50 MAG34-04 森林管理が空間線量率に及ぼす影響の解明とモデル化 上原 雄正
14:50 - 15:05 MAG34-05 ヨーロッパ各地の河川におけるチョルノービリに由来する放射性核種濃度の長期的傾向 五十嵐 康記
口頭発表 5月29日 PM2
15:30 - 15:45 MAG34-06 福島沿岸における溶存有機態放射性炭素の分布と動態 乙坂 重嘉
15:45 - 16:00 MAG34-07 福島第一原発事故由来の海洋中137Csの時系列変化をもとにした供給経路の推定 浅尾 宗洋
16:00 - 16:15 MAG34-08 ALPS処理水の海洋放出時の放射性核種濃度分布の変動 津旨 大輔
16:15 - 16:30 MAG34-09 Estimation of radionuclide source from the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant using 3H/137Cs ratio Nimish Sudhir Godse
16:30 - 16:45 MAG34-10 ALPS処理水放出後の福島周辺海域における海水中の129I濃度分布 鈴木 崇史
講演番号 タイトル 発表者
ポスター発表 5月29日 PM3
MAG34-P01 阿武隈川における降雨流出時の河川・沿岸海水の137Cs濃度の変動 脇山 義史
MAG34-P02 福島県の都市域の水圏における137Csの動態 鈴木 信弘
MAG34-P03 河川における放射性セシウム移行のシミュレーション 谷口 圭輔
MAG34-P04 福島県河川における見かけのKdの分布とその要因について 福田 美保
MAG34-P05 選択流による土壌中Cs-137存在量のばらつきと土壌理化学性の関係 高橋 純子
MAG34-P06 3月末に北太平洋亜熱帯モード水に取り込まれたCs-137を想定した場合の日本海への移動 坪野 考樹