ユニオン(U)
セッション小記号 ユニオン
セッションID U-11
タイトル 和文 CO環境の生命惑星化学
英文 Biogeochemistry of CO world
タイトル短縮名 和文 CO環境の生命惑星化学
英文 Biogeochemistry of CO world
代表コンビーナ 氏名 和文 上野 雄一郎
英文 Yuichiro Ueno
所属 和文 東京工業大学大学院地球惑星科学専攻
英文 Department of Earth and Planetary Sciences, Tokyo Institute of Technology
共同コンビーナ 1 氏名 和文 北台 紀夫
英文 Norio Kitadai
所属 和文 海洋研究開発機構
英文 Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology
共同コンビーナ 2 氏名 和文 鈴木 志野
英文 Shino Suzuki
所属 和文 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構
英文 Japan Aerospace Exploration Agency
共同コンビーナ 3 氏名 和文 尾崎 和海
英文 Kazumi Ozaki
所属 和文 東京工業大学
英文 Tokyo Institute of Technology
発表言語 J
スコープ 和文
本セッションでは、生命を宿す惑星環境について議論する。酸化還元状態の異なる惑星環境下で、主たる炭素種(CO2/CO/CH4)から如何なる有機物が合成され、生命発生の礎となりうるのか、また、それら多様な惑星環境の下で、如何なる化学進化と生命進化が可能なのかを体系的に議論する。これまでの天文観測や惑星探査から、地球以外にも液体の水が存在する天体が次々に発見され、これらの天体から生命のシグナルを検出しようという試みが行われている。しかし、生命の誕生に必要な惑星環境条件は,液体の水の存在以外にはほとんど見出されていない。一方、より最近では火星の初期大気に一酸化炭素(CO)が豊富に含まれていた可能性が指摘され、COが生命の起源や進化に果たした役割が注目され始めている。そこで、ここでは特にCOに着目しつつ、炭素の酸化還元状態(CO2/CO/CH4)という新たな視点から、生命を生み育みうる惑星環境を追究する。関連する発表を広く募集する。 
英文
In this session, we will discuss the impact of carbon chemical species (CO2/CO/CH4) on the planetary evolution, prebiotic chemistry, and biological metabolism with the ultimate goal of elucidating the planetary setting suitable for the emergence of life. Following astronomical observations and planetary explorations identifying a growing number of extraterrestrial bodies that are potentially capable of sustaining life, search for lives in Universe has already begun. However, the fundamental question - what planetary conditions are crucial for the emergence of life - remains unsolved. In particular, although carbon monoxide (CO) must have been an abundant atmospheric component on the early Earth and Mars, its role in prebiotic and early metabolic processes are not well understood. Here, we seek for diverse research subjects on these topics. We also welcome discussions on future exploration of extraterrestrial lives based on the CO world concept. 
発表方法 口頭および(または)ポスターセッション
招待講演 小山 俊吾 (東北大学)
渡辺 泰士 (気象研究所/東京大学)
硤合 憲三 (東京理科大学)
時間 講演番号 タイトル 発表者
口頭発表 5月26日 PM1
13:45 - 14:00 U11-01 地球および太陽系外の地球類似惑星におけるCO暴走大気の発生条件とハビタビリティへの示唆 渡辺 泰士
14:00 - 14:15 U11-02 How to find CO worlds? 尾崎 和海
14:15 - 14:30 U11-03 非温室効果ガスによる温室効果の再検討: 水によるフィードバックの影響 瀧 哲朗
14:30 - 14:45 U11-04 Atmospheric production of formaldehyde and its carbon isotope evolution on early Mars 小山 俊吾
14:45 - 15:00 U11-05 Impacts of recurrent solar energetic particle precipitation on the concentrations of CO and H2 in the early Martian atmosphere 中村 勇貴
口頭発表 5月26日 PM2
15:30 - 15:45 U11-06 Atmospheric UV synthesis of organics from CO2 and CO 上野 雄一郎
15:45 - 16:15 U11-07 不斉自己触媒(Soai)反応によるホモキラリティーの起源の研究 硤合 憲三
16:15 - 16:30 U11-08 開放系化学反応ネットワークの維持に必要な速度論的要件 大岡 英史
16:30 - 16:45 U11-09 生命の起源における非酵素的なウラシル骨格合成に向けた硫化銅により触媒される不均一なN–N結合生成 富澤 錦
講演番号 タイトル 発表者
ポスター発表 5月26日 PM3
U11-P01 Impact of volcanic outgassing speciation on CO concentrations in planetary atmospheres 遠藤 美朗
U11-P02 後期重爆撃期の天体衝突による初期地球大気の流体力学的大気散逸数値モデルの開発 名和 樹生
U11-P03 Impacts of Various Atmospheric Carbon Species on Climates of Terrestrial Planets Jared Brack Landry
U11-P04 水物性の温度・圧力依存性を取り入れた平衡同位体分別の計算 岡田 賢
U11-P05 CO大気における光化学有機合成での硫黄の役割 毛利 晃大
U11-P06 Synthesis of metabolic-hub compounds starting from CO2 as a reaction substrate 山口 晃
U11-P07 初期の火星・地球大気における太陽高エネルギー荷電粒子照射によるペプチドの非生物合成 櫻井 悠貴
U11-P08 惑星大気および星間物質中のCOからの高分子量アミノ酸前駆体生成 小林 憲正
U11-P09 Bio-Inspired Catabolic Origin of Cyanide for Prebiotic Synthesis at Deep Sea Hydrothermal Vent 楊 澤寧
U11-P10 アルカリ深海熱水噴出孔を模した反応装置による硫化鉱物が関与する触媒作用の再現 種村 晶
U11-P11 蛇紋岩化環境におけるアミノ酸の合成と安定性に対する鉱物触媒反応の影響 李 亜梅
U11-P12 高温電気化学フローリアクターによる深海熱水発電の再現 北台 紀夫
U11-P13 始原的または地球外の電気生態系探索を見据えた深海熱水噴出域での電気化学探査 山本 正浩
U11-P14 COとCO2を基質とした微生物酢酸生成の分子内炭素同位体分別 佐藤 悠太