宇宙惑星科学(P)
セッション小記号 惑星科学(PS)
セッションID P-PS08
タイトル 和文 太陽系物質進化
英文 Formation and evolution of planetary materials in the Solar System
タイトル短縮名 和文 Planetary materials in the Solar System
英文 Planetary materials in the Solar System
代表コンビーナ 氏名 和文 川崎 教行
英文 Noriyuki Kawasaki
所属 和文 北海道大学 大学院理学研究院 地球惑星科学部門
英文 Department of Earth and Planetary Sciences, Graduate School of Science, Hokkaido University
共同コンビーナ 1 氏名 和文 松本 徹
英文 Toru Matsumoto
所属 和文 京都大学白眉センター
英文 The Hakubi Center for Advanced Research, Kyoto University
共同コンビーナ 2 氏名 和文 橋口 未奈子
英文 Minako Hashiguchi
所属 和文 名古屋大学
英文 Nagoya University
共同コンビーナ 3 氏名 和文 竹之内 惇志
英文 Atsushi Takenouchi
所属 和文 京都大学
英文 Kyoto University
発表言語 J
スコープ 和文
原始太陽系星雲における物質の形成と微惑星への集積、微惑星から原始惑星・惑星への進化、および天体内部や表面での諸過程に関して、隕石をはじめその他の地球外物質や、はやぶさ2などによるリターンサンプルに関する研究、そして実験的研究から議論する。初期太陽系の情報を保存する始原的物質(コンドライト隕石とその構成物質、惑星間塵、リターンサンプル)に関しては、それらの観察・分析を通して明らかになった知見を総合的に理解することを目指す。火星隕石を含む分化隕石やコンドライトの母天体における水質変成・熱変成作用、火成活動、コア・マントル・地殻形成、ならびに天体衝突といった諸現象や母天体の内部構造や構成物質などについても議論する。実験的手法による惑星物質の組成、相平衡や構造に関する知見なども取り上げ、地球外試料研究とあわせて物質の形成・進化と天体における諸過程を議論する。特に、学生の萌芽的研究を歓迎する。また、分析手法開発研究(化学、理論、物性)および将来の探査計画に関する議論も歓迎し、将来の太陽系・惑星系形成研究の新たな開拓につなげたい。本セッションは日本語セッションであるが、英語での発表も歓迎する。
英文
In this session, we will discuss the material evolution in the Solar System based on extraterrestrial sample analyses and experimental works. We will overlook recent knowledge from primitive materials such as chondrites, interplanetary dust particles, and returned samples by space missions (ex. Hayabusa 2 mission). Research works on meteorite parent body processes such as aqueous alteration, thermal metamorphism, shock metamorphism, volcanic activity, and core-mantle-crust differentiation will also be discussed. The topics of this session include experimental studies which, together with meteorite studies, help us to understand the material formation/evolution in the Solar System as well as processes on meteorite parent bodies. Presentations on new innovative analytical and theoretical techniques in various research fields (chemistry, theoretical calculation, physical property), and exploratory research by students are highly welcome to improve future studies of the Solar System evolution. This session is J (Japanese) session but English talks are also welcomed.
発表方法 口頭および(または)ポスターセッション
招待講演 牛久保 孝行 (海洋研究開発機構 高知コア研究所)
吉村 寿紘 (海洋研究開発機構)
時間 講演番号 タイトル 発表者
口頭発表 5月26日 AM1
09:00 - 09:15 PPS08-01 小惑星リュウグウにおける塩類と有機硫黄分子の化学進化 吉村 寿紘
09:15 - 09:30 PPS08-02 リュウグウ試料に含まれるナトリウム含有鉱物の記載 松本 徹
09:30 - 09:45 PPS08-03 CIコンドライトとリュウグウ試料の初生無水鉱物:それらの類似性とCa炭酸塩との関係 野口 高明
09:45 - 10:00 PPS08-04 リュウグウ粒子中プラケット状マグネタイトの結晶方位解析 大野 遼
10:00 - 10:15 PPS08-05 リュウグウサンプル中の磁鉄鉱粒子3次元形状多様性から探る結晶成長条件 土山 明
10:15 - 10:30 PPS08-06 Ivuna隕石およびRyugu, Bennuサンプルに含まれる無水一次鉱物の起源 川崎 教行
口頭発表 5月26日 AM2
10:45 - 11:00 PPS08-07 無水鉱物の同位体比情報から氷や流体の特徴を読み解く 牛久保 孝行
11:00 - 11:15 PPS08-08 Allende隕石の水質変性における有機鉱物の生成とそのMg/Fe分別への効果 吉原 香南子
11:15 - 11:30 PPS08-09 ガンマ線を用いた隕石母天体内部の水質変質による糖類の生成における鉱物の影響 安部 隼平
11:30 - 11:45 PPS08-10 The survival of organic matter in large impacts: approaches from sub-second ultra-high temperature and pressure experiments 米谷 珠萌
11:45 - 12:00 PPS08-11 Northwest Africa 13679隕石の岩石組織観察およびU-Pb年代測定によるウィノナイト母天体の熱進化史推定 酒井 亮輔
12:00 - 12:15 PPS08-12 角礫化ユークライトJuvinasおよびメソシデライト隕石Tanezrouft 091に含まれるリン酸塩鉱物のU-Pb年代 住谷 優太
口頭発表 5月26日 PM1
13:45 - 14:00 PPS08-13 An experimental study on the sulfidation of Mg-silicates to form niningerite and oldhamite: Implications for the chondrule formation of EH3 chondrites 今栄 直也
14:00 - 14:15 PPS08-14 コンドリュール内部の棒状カンラン石凝固組織形成過程の数値実験:蒸発による組成変化の影響 三浦 均
14:15 - 14:30 PPS08-15 蒸発・結晶化実験によるタイプB CAIのメリライトマントル形成過程の理解 鶴岡 靖朗
14:30 - 14:45 PPS08-16 原始太陽系円盤を模した環境下で結晶化するファッサイトのチタン酸化還元状態に関する実験的研究 山本 大貴
14:45 - 15:00 PPS08-17 FeOを含む非晶質ケイ酸塩の水蒸気との酸素同位体交換の速度論 櫻井 亮輔
15:00 - 15:15 PPS08-18 太陽系内側天体における炭素枯渇問題の解明に向けて 岡本 珠実
口頭発表 5月26日 PM2
15:30 - 15:45 PPS08-19 CRコンドライトMIL090657中のHeに富むクラスト:前主系列星期太陽起源の高エネルギー粒子照射の証拠 小長谷 智哉
15:45 - 16:00 PPS08-20 NWA7678 reduced CV3コンドライト隕石中のcmサイズ暗色クラスト構成鉱物のラマン分光法を用いた岩石学的研究 櫻井 拓海
16:00 - 16:15 PPS08-21 Experimental evidence of phase transition of silica polymorphs in basaltic eucrites 金丸 礼
講演番号 タイトル 発表者
ポスター発表 5月26日 PM3
PPS08-P01 火成リム先駆体とコンドリュールの衝撃波後面の進化 松本 侑士
PPS08-P02 含水鉱物からなるリュウグウ母天体の集積と熱進化 佐藤 龍成
PPS08-P03 Shock Effects and Thermal Metamorphism of Ordinary Chondrite Northwest Africa 722 山本 蒼邦
PPS08-P04 CMコンドライトのヘリウム同位体イメージング 馬上 謙一
PPS08-P05 Beardsleyコンドライト (H5)の岩石成因とアルカリ物質の起源 小西 里空
PPS08-P06 Multiple heating of mesosiderites 杉浦 直治
PPS08-P07 Experiments simulating the formation of insoluble organic matter to establish organic indicators for the heliocentric distances of chondrite parent body accretion 鈴木 政紀
PPS08-P08 サファイアアンビルセルを用いた炭素質コンドライトの加熱実験 小松 睦美
PPS08-P09 炭素質コンドライトにおけるハロゲン定量分析 および I-Xe年代測定から探る母天体熱履歴 日比谷 由紀
PPS08-P10 宇宙空間に曝された天体表面における金属鉄ウィスカの形成環境・メカニズムの解明 吉森 冬倭
PPS08-P11 初期太陽系のCAI形成領域におけるAl-26の不均一分布の証拠 牧野 望
PPS08-P12 Oxygen isotope ratios of many olivine particles in Ryugu returned samples 上田 雅美
PPS08-P13 RyuguサンプルおよびIvuna隕石のスピネル-ヒボナイト包有物のAl–Mg同位体組成 宮本 悠史
PPS08-P14 Micrometeorites recovered from Proterozoic Ocean floor Yongfeng Zhu
PPS08-P15 原始太陽系円盤でのプレソーラー炭化ケイ素の残存可能性 山本 大貴
PPS08-P16 CVコンドライト隕石中のcompact Type A CAIの形成プロセス:溶融イベント後のメリライト凝縮 鈴村 明政
PPS08-P17 火星の表層環境史解明に向けた火星隕石の局所窒素化学種解析 小池 みずほ
PPS08-P18 はやぶさカテゴリー3粒子の可溶性有機化合物のその場分析 橋口 未奈子
PPS08-P19 A newfound 26Al-poor Ca-Al-rich inclusion with nucleosynthetic Si isotope anomaly Yung-Hsin Liu
PPS08-P20 FIB-TOF-SIMS/SNMS法によるアエンデ隕石マトリックスの分析 森田 真人