領域外・複数領域(M)
セッション小記号 ジョイント(IS)
セッションID M-IS17
タイトル 和文 歴史学×地球惑星科学
英文 History X Earth and Planetary Science
タイトル短縮名 和文 歴史学×地球惑星科学
英文 History X Earth and Planetary Science
代表コンビーナ 氏名 和文 加納 靖之
英文 Yasuyuki Kano
所属 和文 東京大学地震研究所
英文 Earthquake Research Institute, The University of Tokyo
共同コンビーナ 1 氏名 和文 芳村 圭
英文 Kei Yoshimura
所属 和文 東京大学生産技術研究所
英文 Institute of Industrial Science, The University of Tokyo
共同コンビーナ 2 氏名 和文 岩橋 清美
英文 kiyomi iwahashi
所属 和文 國學院大學
英文 kokugakuin university
共同コンビーナ 3 氏名 和文 玉澤 春史
英文 Harufumi Tamazawa
所属 和文 東京大学生産技術研究所
英文 Institute of Industrial Science, the University of Tokyo
発表言語 J
スコープ 和文
地球惑星科学分野で長期変動を議論したり、非常に稀な現象をとらえたりするには、前近代の人々が残した歴史資料を自然科学の観測記録として利用することになる。歴史資料を利用した地球惑星科学研究は、地震学、気象学・気候学,天文学など、様々な分野で行われており、資料・データや手法、モデルなどそれぞれの知見を共有し分野間の連携をはかることで得られる知見がある。歴史資料の利用にあたってはその信頼性や書かれた社会背景なども吟味する必要があり、歴史学者の参画が必須である。他方、現代自然科学の観点から歴史上の自然現象を読み解くことは、翻って歴史学にも新たな知見をもたらし得る。また歴史学との協働により様々な天変地異とそれに対する人間社会の応答の歴史を明らかにすることで、現代における防災や科学と社会の関係についても有益な示唆を得ることができるだろう。これまでの大会での議論とその後の協働の成果や、歴史資料を使用したデータ同化,人文情報学におけるAIによるくずし字認識といった新手法の発展を踏まえ、自然科学、社会科学、人文科学にわたる幅広い研究者の間の交流や対話をうながし、新たなアイデアを創出する。
英文
The history of modern observation in earth and planetary sciences is often far shorter compared with the timescales of their interests. Investigation of the long-term variations and occurrences of extremely rare events requires effective use of information derived from historical documents observed and recorded by pre-modern people. Thus, historical documents have been referred in various fields of earth and planetary sciences such as seismology, climatology, meteorology and astronomy. Sharing their records, methods and experiences will be beneficial for each field and bring new insights. It is also essential to involve experienced historians because one needs to carefully investigate the reliability and the context of each document in order to use it as scientific data. On the other hand, analyzing the record in the historical documents with the eyes of modern science may also bring new insights to the historians. Cooperative work between historians and earth scientists will provide better knowledge on disaster mitigation, and science, technology and society through understanding of human reaction to historical disasters. In this session we overview the studies using the historical documents in various fields of the earth and planetary sciences as well as the recent advances in related topics such as historical-data assimilation and digital humanities, such as AI character recognition. The aim is to promote the communication and dialogues among the researchers in various background, and thus foster the new ideas and collaborations in the study of "History X EPS."
発表方法 口頭および(または)ポスターセッション
招待講演 西川 広平 (中央大学文学部)
服部 健太郎
大邑 潤三 (東京大学地震研究所)
シン ウォンジ (国立アイヌ民族博物館)
濱野 未来 (立命館大学大学院文学研究科)
青池 亨 (国立国会図書館)
時間 講演番号 タイトル 発表者
口頭発表 5月30日 PM1
13:45 - 14:15 MIS17-01 日本中世における水資源の利用と水害 西川 広平
14:15 - 14:30 MIS17-02 清朝時代の日記による中国近代の降水量降雨量の復元:改良Green Amptモデルを用いて 石田 紘大
14:30 - 14:45 MIS17-03 小笠原諸島父島における「1826年の津波」の再検討 杉森 玲子
14:45 - 15:00 MIS17-04 賀茂別雷神社日記に見る文政京都地震の被害状況と人々の対応 岩橋 清美
口頭発表 5月30日 PM2
15:30 - 16:00 MIS17-05 古典籍資料のOCRテキスト化実験から―NDL古典籍OCRの開発と全文検索の実現― 青池 亨
16:00 - 16:15 MIS17-06 GIS(e-コミマップ)を用いた歴史地震史料整理の重要性 山中 佳子
16:15 - 16:30 MIS17-07 北海道におけるオーロラに関する記録の史料的検討 シン ウォンジ
16:30 - 16:45 MIS17-08 ハンセン病療養所・長島愛生園における気象・天文観測 磯部 洋明
講演番号 タイトル 発表者
ポスター発表 5月30日 PM3
MIS17-P01 中国の気象史料集を用いた東アジアの地震・噴火研究の可能性ー1498年"日向灘"地震・1597年白頭山噴火と同日の水面動揺 服部 健太郎
MIS17-P02 1605年慶長津波の八丈島における遡上高の再検討 海田 比呂子
MIS17-P03 1729年能登半島の地震の際の被害と有感地震数 加納 靖之
MIS17-P04 賀茂別雷神社日記に見る1830年文政京都地震と上賀茂神社における地震祈祷 濱野 未来
MIS17-P05 1830年文政京都地震による賀茂別雷神社の被害と震度について 大邑 潤三
MIS17-P06 地震被害のマルチスケール要因分析 大邑 潤三
MIS17-P07 1923年大正関東地震の余震の日記記録 山本 卓
MIS17-P08 デジタルアーカイブ利用による計量的天文学史研究の検討:彗星記録のテスト調査 玉澤 春史
MIS17-P09 れきすけ:カード型歴史資料のための異分野協働型情報共有プラットフォーム、現状と課題 山本 智子
MIS17-P10 Analysis on characteristics of surface-observed and model-based cloud cover for historical weather reconstruction using data assimilation 王 小醒
MIS17-P11 古記録による夏季気温復元の信頼性の評価を目的とした大規模大気現象と樹木年輪セルロース酸素同位体比の関係についての考察 吉田 史織
MIS17-P12 「詳細率」と「重複率」を用いた日記天気記録と日照時間との対応関係の検討 庄 建治朗