地球惑星科学は,太陽系の起源と進化を探り,地球史46億年の変動と進化,現在の地球の姿の解明を目指す基礎科学であるとともに,地震や津波,火山噴火,気象災害,地球環境変動など,私たちの社会と密接に関わる側面もあります.本講演会では富士山噴火など災害にみられる基礎科学の役割とその課題について考えるとともに,オーロラや恐竜の科学成果と将来の夢について解説します. 中学高校生,大学生・大学院生,研究者,一般の方々のご参加も歓迎いたしたます.

日時 2012年11月25日(日) 14:00〜16:00(13:30開場)
場所 東京大学本郷キャンパス 小柴ホール
参加費 無料
対象 主として教員及び中高校生
(大学生・大学院生や一般の方も歓迎いたします)
申込方法 こちらのフォームから必要事項を送信してください
先着170名様(申し込み人数が定員に達した時点で締め切ります)
=たくさんのご参加ありがとうございました=
主催 日本地球惑星科学連合
113-0032 東京都文京区弥生2-4-16 学会センタービル4F
TEL:03-6914-2080
mail:
内容 藤井敏嗣(NPO環境防災総合政策研究機構)

「富士山の大規模噴火はあるか」


高橋幸弘(北海道大学)

「スプライト・オーロラから迫る新しい宇宙-地球観」


小林快次(北海道大学総合博物館)

「恐竜の鳥類化」


総合討論

講演会リーフレット (PDFファイル)



富士山は日本で最大の活火山です。 1707年の宝永地震(南海・東南海・東海の三連動地震)の49日後から16日間爆発的な噴火を続けましたが、その後300年以上静穏を保っています。 最近3000年間で100回以上の噴火をしたことが知られていますから、平均すると30年に1回は噴火をしていました。 その火山が300年以上も休止しているのは異常な事態です。もはや、いつ噴火してもおかしくないように思えます。 富士山についてどこまで分かっているのか、昨年3月の東北沖での超巨大地震は富士山の噴火を誘発することはあるのか、次の噴火をどのように考えたらよいのか、などについて、富士山の噴火履歴や観測データを参照しながらお話します。
1989年、スプライトと呼ばれる謎の発光現象が米国の研究者によって偶然発見されました。 その後の研究で、スプライトは巨大な落雷に伴って発生し、上空40〜90qの高い高度に現れること、他にも様々な形の類似した高高度放電発光があることなどが明らかになってきました。  しかし、発生メカニズムや形態のバリエーションができる理由についてなど、まだ分かっていないことがたくさんあります。  私たちのグループでは、雷放電の世界観測網や専用の人工衛星を自分たちで作り、発生メカニズムや大気との関係について調べています。こうした高高度の放電現象は、さらに上空の電気現象であるオーロラや電離圏とも関係しているのではないかと想像しています。 オーロラは太陽からやってくる太陽風という電気を帯びた風による発電が原因ですから、私たちが住む地表は宇宙空間まで電気的な力によって繋がっているのかもしれません。今回は、オーロラ、スプライトといった、宇宙と地上世界の狭間ー宇宙の渚ーで起きる不思議な電気現象を通して、新しい宇宙ー地球観に大胆に迫ってみたいと思います。
多くの鳥たちは空を飛びます。
体のつくりも棲む環境に適応させ、鳥たちは様々な多様化をしてきました。鳥は、脊椎動物の中でも最も成功を収めた動物群の一つであるといえます。
現在、鳥類起源について、中生代の恐竜から鳥が進化したという説が支持されています。そして最近の研究では、どのように恐竜が鳥へと進化したのかという「恐竜の鳥類進化」が議論のまとになっています。
脳、食性、翼の獲得等といった視点から、恐竜の鳥類化を解説し、恐竜から鳥類への進化過程をお話します。