大学・研究機関の被災状況等
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3月27日(日) 岩手県立大船渡高等学校
現在,岩手県大船渡市にあります,岩手県立大船渡高等学校に勤務しております.
2週間前に,校内にて東北地方太平洋沖地震に遭い,被災をいたしました. NTTの建物が浸水したため,インターネットを含む電話回線がダウンし, 外部との通信が途絶,携帯電話会社の無線端末を新規に契約したことで, 本日,地震後初めてメールを開くことができました. 義援金など,援助に向けて動き出していただき,深く感謝申し上げます.
幸い,我が家,勤務先の学校は無事でしたので,その旨併せてご報告致します.
さて,現地調査ということで,様々な機関が動き出しているところと思います. この2週間で度々報道もされておりますように, 津波により,市内は壊滅的な状況となりました. 想定をはるかに超えた巨大津波は,一瞬で街を飲み込みました. 瓦礫の山となった街並みは,もう,見るに堪えません.
大船渡市の南にある陸前高田市では, 市庁舎を含み,市内全域の建物が一瞬でなくなりました. 海岸沿いの松原はもちろん,コンクリートの堤防もなくなりました. 海岸沿いの国道から,市街地全域が見渡せるようになってしまいました. かろうじて残った建物もありますが, 3階建ての市庁舎は,3階の窓まで割れていますし, 病院の4階の非常扉には,丸太が突き刺さっています. 岩手県立高田高等学校の武道場は跡形もなく流され, 4階建ての校舎は,4階まで水に浸かりました.
当然,市内全域が飲まれたわけですから,そこに住んでいた方は, 避難所で不自由な生活をされています. 電気ガス水道は不通,食料,水など,救援物資も足りていません. 防寒具,暖房も足りていません. ガソリンは,早朝から並んでやっと, 3000円分(約19リットル)給油できる,といった状況です.
私も学生時代に研究(の真似事)をいたしましたので, 早期の現地調査が必要なのは非常によく分かりますが, 死者が1万人を超え,行方不明者が1万人を越える上記のような状況を考えると, 現地調査をするのは時期尚早ではないかと思われます.
多数の車が流され,住民にも十分にガソリンが行き渡らない現時点では, 現地での足の手配はまず不可能であると思われます. また,非常に多くの方が避難所で不自由な生活を余儀なくされており, 援助に駆けつけた救助隊ですら,被災地から車で 数時間のところに寝泊まりしている状態ですので, 宿の確保も難しいと思われます. また,関東地方では計画停電で多くの方が不自由をされていると伺いますが, 東北地方でも積極的に節電が行われ,被災地以外のスーパーなどでも, 営業が縮小されています. 当然ですが,電気がまだ不通な被災地では,夜は真っ暗になりますし, そのような暗い中,瓦礫の中を移動するのも非常に危険です.
今回の災害は,後世に伝えなければならない甚大な災害であり, だからこそ,科学的な調査はしっかり行われなければなりませんが, ぜひとも,被災地の現状をしっかり把握された上で, 被災者の方にも理解を得られるような調査を 行っていただきますよう,お願い申し上げます.
また,現地に入られる際には,手ぶらではなく, 米や下着類などの救援物資を,車の空きスペースに積んで, ついでに避難所に届けていただけると,非常に助かります.
末永い支援のほど,被災者一同,どうぞよろしくお願い申し上げます.
(岩手県立大船渡高等学校 山本芳裕)

3月20日(日) 東北大学
大震災から1週間経ちました。その後の東北大学理学研究科の様子をお知らせします。これまでの復旧状況を時系列にしますと、3月14日13:00:臨時教職員集会が開催され今後の方針が伝達されました。そこで各棟の被害の記録、ブレーカを落とす、通電可能な建物の確認、その後通電を行うもの。教育に関して学生は4月下旬まで休校、9月に補講、学生には仙台を離れ帰省を奨励、卒業式は中止などを伝達。3月14日に化学棟をのぞく理学研究科の電源が復旧しました。化学棟については被害が大きく通電しておりません。今後の教育研究に大きな不安を抱えています。3月17日には被害の少ない数学、地学、生物、管理棟で水が復旧。この間、ガソリン不足で大学に出られない教職員が増加。まとまった復旧作業は停止したまま。震災により実施できない事業の費用繰越書類を3月18日までに提出を要請される。提出は不可能であるとして延期を要請4月以降の提出となる。3月18日(金)までに理学研究科の教職員512名の全員無事を確認、地学専攻および地球科学系の学生の安否については、3月19日までに全員確認。3月20日(日)に理学部災害対策室より被災した機器類のリストと被害額を23日までに連絡するよう本部から要請ありとの連絡あり。対応を検討中。ガソリン不足で出勤できない教職員が多く対応が困難な状況。なお、留学生はほとんどそれぞれの大使館の指示によって、18日までに仙台を離れ東京以西に移動もしくは、帰国しました。私の関連のロシアからのインターンシップの大学院生、GCOEの研究員、招聘研究者はすべて14日夜、ロシア大使館のチャーターしたバスで新潟経由で成田から出国しました。無事到着した旨の連絡を受けています。以上が、この一週間の推移です。理学研究科の建物の被害状況は、化学専攻の建物が危険であり使用は難しいようです。また、東北アジア研究?センターの建物も最上階はコンクリートの柱が折れて、余震で崩落する可能性があるなど、被害がひどい状況です。4月下旬の授業開始に向けて教育研究をどのようにするか深刻な課題です。地学専攻については、なんとか地学棟のたてものでは授業ができそうな状況です。しかし、講義室が足りなくなる可能性があります。
 仙台は被災した地域のみならず直接被災していない人々も、ガソリンの欠乏、食料の入荷の停止などでストックが底を尽きはじめており、より状態は悪化している印象です。生協などは少しずつ商品が入荷し始めましたが、一人10点に制限されています。買占めを防止するために合理的な制限だと思います。生協に行けば何かは手に入るという印象をもちました。しかし、30分から数時間並ぶ必要があります。ガソリンは絶望的です。多くの車がガソリンの在庫があるスタンドを求めてさまよっているようです。ガソリンの不足の解消が急務です。ライフラインの復旧は、電気が14日には復旧し少しは文化的な生活になりました。しかし、水は郊外の住宅地にはまだ供給されていません。水道局によると3月31日に復旧予定でそれまで給水所のお世話になります。ガスは絶望的。復旧に数か月必要とのこと。
 以上のような状況ですので、大学の設備の復旧活動はまだほとんど進んでおりません。ガソリンが流通し食料の調達に問題がなくなるまで本格的な復興作業は困難な状況です。以上、震災1週間の東北大大学院理学研究科および仙台の様子をお知らせしました。(東北大学大学院理学研究科教授、地惑連合副会長、鉱物科学会会長 大谷栄治)

3月19日(土) 首都大学東京地理学教室
3月11日の地震当日,首都大学東京地理学教室は建物最上階の7・8階に位置することもあり,非常に大きな揺れに見舞われました.震度6程度には相当していたと思います.長い初期微動が続いたこと,その後の主要動も激しい揺れが始まるまでに多少時間的な余裕があったこともあり,直接的なけが人は出ずにすみました.ただし建物壁面のひび割れや固定棚の転倒(写真)も含め,教室内の物的な被害は相当なものです.首都大全体ではライフライン,情報通信ラインには直接の被害はなかったものの,その後の首都圏での計画停電の影響が大きく,停電予定時間帯の大学サーバの停止や,卒業式の中止,学生の登校自粛などの措置が始まりました.地理学教室スタッフは細々と各自の部屋の復旧作業を行っているという状況です. 写真 地震後の松本環境・災害対応委員長の居室(首都大学東京地理学教室 白井正明)

3月17日(木) 茨城大学(続報)
茨城大学について、14日の段階で正常化のめどが立っていないことを報告しましたが、関係者の努力により、大学サーバーは回復してメール等も使えるようになり、また安全点検が進み、一部を除いて建物にも入れるようになりました。ようやく正常化への第一歩というところです。JR常磐線がまだ不通、ガソリン入手困難により足が確保できないなど、まだ問題は多く、卒業式は中止、入学式も大幅延期(5月まで)となりました。皆さんには、お見舞いなどありがとうございます。さらに困難な状況にある方も多いと思いますが、くれぐれもご健康に気をつけて下さい。(茨城大学 北和之)

3月17日(木) 国立環境研究所
つくば研究学園都市にある研究所内では、居室によるが、本棚が倒れたりガラスが割れたり実験装置が壊れたり、多くの 物的被害が出ている。幸い、けが人など人的被害はなかった。電源は動力以外の100Vは所内でほぼ復旧。動力に関しては、現在徐々に確認しながら 復旧中。研究所のメールサーバーは、現時点でほぼ連続して稼働中。所内の基幹ネットワークも建物ごとに徐々に復活しつつある。水周りに関しては、 所内徐々に普及中。出勤困難者には、今週に限り自宅勤務も認めている。(国立環境研究所 中島英彰) 写真1 写真1 大気圏環境研究領域・主席研究員室内の様子

3月17日(木) 筑波大学大気科学分野
つくば地区は東京都内以上のダメージで、本棚が転倒、 ガラスが割れて足の踏み場のない乱れようですが、幸い、大気科学関係者全員( 教員他と学生)の安否が確認されました。添付は計算科学研究センター(CCS)の田中研究室と院生フロアーの写真です。 本棚2つが倒れ作業机と椅子を直撃し、割れたガラスと本が混在、テレビが転倒して入口ドアを塞ぎました。つくばは被災地ということで計画停電から免除されたため、サーバーの一部立ち上げが可能になっています。 断水は改善しましたが、ガソリンが手に入らない状態です。 (筑波大学 田中博) 写真1 写真2  

3月15日(火) 東北大学
多くの東北大学生は山形/新潟経由(臨時バスが運行)で帰省し始めました。仙台市内は通電が開始しましたが、 携帯電話、ネットは通じにくい状態(通じないと思った方が良いです)です。水に関して厳しい状態です。ガスは回復の見通しは立っていません。スーパーが部分的に食料を売り始めましたが、売り始めて数時間で商品がなくなります。東北大の多くのキャンパスは閉鎖されており、学校経由(事務など)での連絡は難しくなっています。(東北大学 掛川武 )

3月15日(火) 東北大学
東北大学地学専攻専攻長から構成員に向けてのメッセージです。
地学専攻の皆様へ 本日、午前9時に大学当局より、以下の緊急連絡が発せられました。以下のとおり、4月下旬頃まで、本学を休校とし、卒業式は中止となりました。学生、院生の方々で仙台以外に適切な住居が確保できる方は、当面、そちらに退避し、状況の安定をお待ち下さる様、お願いもうしあげます。なお、仙台駅から山形市へのバスは運行されている模様です。 皆様には、困難な状況の下で、不便な生活を強いられていることと思いますが、くれぐれも、健康に気をつけて、この困難を乗り越えて頂きたいと存じます。地学専攻長 吉田武義  (東北大学総合学術博物館 長瀬 提供)

3月14日(月) 茨城大学(続報)
茨城大理学部地球環境科学コースの教員は皆無事で、学生の安否についても把握が進んでいます。水戸市内は津波などの甚大な被害はないものの水戸市役所が危険で立ち入り制限となるなど、「水戸台地より低い地域で地割れ・陥没・道路の縦断方向亀裂・歩道ブロックのずれ等が著しく出現しています。河川堤防の法面破壊・マンホールの飛び出し等、地盤の液状化の兆候も見られました。(本田尚正准教授)」という状況です。住んでいるアパートが大きく損傷した学生が、大学学生会館や小学校など避難所で夜を過ごしています。さらに水戸近郊では、電気、水道などライフラインがまだ修復されていないところも多く、物資も不足しています。茨城大学水戸キャンパスの建物は一見大きな損傷はないものの、点検作業がなかなか進まず、内部には入れない状況で、設備の損傷などはわかっておらず、正常化のめどは立っていません。サーバーのある日立キャンパスはさらに状況が悪く、当面大学サーバーによるメールなど通信ができない状況です。急ぎの連絡は、個人のメールや携帯でお願いします。(茨城大学 北和之)

3月14日(月) 東北大学
お見舞い、ありがとうございます。私の職場でもあり、東北地理学会事務局の置かれている東北大学理学研究科地学専攻の情報に限られますが、現状を報告いたします。地学専攻の建物は化学専攻の建物に比べれば損傷は少なく、限定的ではありますが、内部に入ることもできます。本日(14日)午後になってようやく電気が回復し、ネット環境も復旧したことを確認しました。これは青葉山にある東北大学の理学部・工学部では一番早い方で、大半では明日以降になります。水道は未だ回復していません。大学本部として、4月下旬までの休校を決定し、これを受けて、研究科・専攻毎に協議し、学生には帰省を勧め、教職員も無理な通勤は避けるようなニュアンスを決定したようです。その背景として、建物自体の安全性の確認にも手間取っており、交通手段も確保できない状況があります。東北地理学会としてもメールは受け取れる状況にありますが、役員・会員の安否確認の状態であり、こちらから何か発信できる状況ではありません。事務職員の出勤についても明日、相談することにしています。以上、取り急ぎ現状をご報告いたします。(東北地理学会 会長 境田清隆)

3月14日(月) 東北大学
本日、本部からの発表によりますと東北大学は4月下旬まで休校となります。 http://www.tohoku.ac.jp/japanese/ (東北大学総合学術博物館 長瀬 提供)

3月14日(月) 東北大学
仙台市街地は13日から、八木山は14日でやっと電気が 復旧しました。家でパソコン見てます。12日は理学部は鍵が掛かってロックアウト状態。八木山橋が不通、迂回の鹿落坂も活断層のとこで?崩落し、通行止めのようで、ガソリンも水もないので、本日 14日は大学には行ってません。当日、地学棟、上の階はめちゃくちゃのようですが、1階自分の部屋はほぼ無傷でした。4階で EPMAせず良かった。予知できなかった大槻さん、武藤くんと、1階 廊下で、長い揺れに震えて耐えてました。昔の宮城県沖地震より、 長さがすごかったと思います。幸い巡視で廊下に石はなく、重量機器がある上階崩落はありませんでした。ガソリンもないし、とても津波などの調査どころではありません。山から海を見ても、霞んで分かりません。山から海を見ても、霞んで分かりません。小規模地辷り、ブロック(とくに芯が無い大谷石系)崩落は多数あります。(東北大学遅沢壮一 提供)

3月14日(月) 東北大学
地震当時に東北大学地学専攻内にいた教員/学生は全員無事です。仙台の大部分は停電/断水が続いているので、個々の連絡はつかないと思います。学生に対する食料/水不足が心配です。大学も建物のダメージのために入構制限があります。(東北大学掛川武 提供)

3月13日(日) 東北大学
お見舞いのメールありがとうございます。東北大学理学研究科地球科学科では建物にいた人たちは皆無事避難できました。日本鉱物科学会の事務員もみな避難しました。仙台市は少しづつ電気と水道が復興していますが大学の建物はまだ立ち入り禁止となっています。建物自体がどれだけ被害を受けたのか、調べなくては入れない状況です。東北大学の三条にある外国人宿舎も被害を受け、高層棟は入室ができなくなっています。 大学の施設もどれだけ被害を受けたかはこれから調査してみないとまったくわかりません。(東北大学総合学術博物館 長瀬 提供)

3月13日(日) 気象庁地磁気観測所(茨城県石岡市)
職員に当日の怪我人などはありませんでした.建屋の被害は瓦が一部落ちる程度でした.観測機器・システムにも被害が出ています. 3/13午前に電話で確認したところでは現地は停電・断水継続中です.(技術課 三島稔明 提供)

3月13日(日) 国土地理院 (つくば)
地震発生後、停電の中でかなり混乱していたようで、きびいしい状況が続いているのではないか」という会員からのメールが届きました。当災害対応委員会委員の所属するいくつかの関東地方の大学(首都大、東洋大、駒澤大など)については、エレベーターの停止、研究室内部の品物の散乱等があったくらいで、電気、学内LANは大丈夫だったようです。ただし被害の大きい大学に所属の委員から、一切連絡がないので、そちらのほうが大変心配です。 (日本地理学会災害対応委員会委員長・平井幸弘)

3月12日(土) 東北大学
東北大は停電のほか、東北大・弘前大への学情ネット(SINET)がダウンしておりメールを含めて通信ができません。復旧の見込みはいまのところたっていないとのことです。(東京大学 古村孝司)

3月12日(土) 茨城大学
ようやく水戸では電気などライフラインも正常に近づきつつあります。茨城大理学部は、若干建物に損傷ありましたが、おそらくけが人などはいなかったようです。 (茨城大学 北和之)