日本学術会議  第15回地球惑星科学委員会 議事録(案)
    

1.日時 平成19年6月6日(水)10:00〜12:00

2.場所  日本学術会議  5階5-C(1) 室

3.出席 入倉、岡部,木村、永原、氷見山 + 中島
     (事務局)生形、成瀬、佐野、増田
(配付資料)
1. 第14回地球惑星科学委員会議事録(案)
2. G8課題別委員会の提案
3. G8課題別委員会の提案書(案)
4. G8課題別委員会候補者(地球惑星科学関連)
5. 第2回地球惑星科学推進分科会議事録(案)


4.議題

(0)

第14回地球惑星科学委員会議事録の了承
(1) 課題別委員会
  課題別委員会のありかたについて(事務局)
    ・課題別委員会で取り扱うテーマについて4役(会長と副会長)と3部長の打ち合わせが6月5日(火)に行われ、地球惑星科学委員会が提案している課題別委員会についても議論された。
・4役としてはこの課題別委員会に関心が強く、学術会議としての取組にする必要があると考えているので、4役と入倉で協議の上、提案してほしい。
・6月の幹事会のまえに会長、副会長と打ち合わせを持ちたい(会長と入倉の都合で6月14日〜17日沖縄のアジア学術会議期間中に話し合いを持つことになった)
・ 最近の執行部の意見は、従来と変更がある。課題別委員会は1年でまとめるということだったが、拙速なことをしてもしかたないので、ゆっくり時間をかけてもきちんとした議論をしてほしい。1年と限定せず、原則1年ということに変更する方向である。
・ 地球惑星科学委員会が提案しようとしている課題別委員会についてもG8を念頭におくが、もう少し時間をかけてもよく、むしろいいアウトプットを期待したい。来年のG8の役に立つならば、途中経過報告でもよい。
・ 温暖化対策についてどれだけ踏み込んだ提案ができるかが重要である。イノベーション25(閣議決定)でも温暖化問題をとりあげている。これもふまえた上で、アカデミーからどれだけの提案ができるのかを考慮してほしい
・ IPCC第4次報告の検証に日本のアカデミーがとりくむべきかどうか。個々の研究レベルではよいが、アカデミー全体としては周回遅れではないか。むしろ対策をしっかり考えてほしい。
・ 水問題については、取り組むが、G8のために取り組むことはしないこととした。
  議論
    (入倉) 中間報告はかなり早い段階を考える。
(氷見山)来年のG8各国学術会議共同声明は日本が中心になってまとめることになるだろうが、そのための組織はどうするのか?
(入倉) 前回報告した様に学術会議レベルでG8分科会が作られている。現状では会長、副会長、唐木氏(分科会委員長)の3人だが、水問題の課題別委員会の世話人の大垣氏が入るようだ。どのようにやるかはトップの責任であり、われわれはしっかりした中身を作るのが任務である。
(中島) (6月5日のメールによる)氷見山の意見は課題別委員会は温暖化に特化すべきであるということだったのではないか?
(氷見山)地球環境問題には温暖化以外にも多様な問題があり、切り口もいろいろある。一つの委員会で温暖化を中心とした議論に加えてそこまでやるのは難しい。
(入倉) 温暖化についての科学者の見解を示すべき段階という認識である。G1−G3 のすべてを含むことを考えている。
(中島) IPCC報告は、人為期限の環境変化について、砂漠化そのほかを含んでいる。したがって、それらを含む必要があるので、“温暖化等“というべきである。
(氷見山)今回申請する課題別委員会には気候変動を中心に広い視点からやってもらうのが良い。ただし、温暖化以外にも人為起源の地球環境問題はいろいろあるので、なんてもやるような提案書の書き方はまずい。文章表現を工夫してほしい。
(入倉) 人為起源の温暖化、気候変動が中心になるだろう。
(中島) イノベーション25の知見を含めるというのはどういうことか?
(事務局)イノベーション25委員会は環境技術を含んでいないことが問題である。
(中島) 参考資料にはそれがふくまれている。工学系も動いている。自分としてはそのこと考慮して人選を考えている。IPCC報告の再検討は必要ない。日本の研究者の意見も同様である。ただし不十分であるので、評価は必要である。具体的になにが起こりうるかなどかかれていない。検証の先が必要である。対策技術だけではよくない。
(事務局)知る部分は必要だが、執行部は対策に重点をおきたい意向である。
(岡部) 提案書(案)でも、まだ再検証をやるのかという印象があるので、書き方の工夫をしてはどうか。
(事務局)対策にどれだけの軸足をおくかという点で、執行部と地球惑星科学委員会とですれちがいがある。
(中島) 自然になにがおこるかを十分に認識しなくてはしかたない。IPCC部会ですらきちんとした議論をしてこなかった。第4次になってデータ(計算結果)がでてきたため、ようやく少し議論できるようになってきた。温暖化がなくなれば、逆の気候変動もおこりうる。そういう検討はなされていない。どういう行為がどういう結果となるかをもっと定量的に評価すべきである。
Witness という言葉は重要だと考えている。われわれは今地球の未曾有の変化を観測しているので、それを適切に記述しなくてはならない。
(岡部) 連合大会での中島発表にあったように、地球温暖化現象モデルと(対応政策行動を含む)人間活動モデルを連携させたフィードバックのある総合モデルに基づく地球惑星科学ならではの提案書作成が必要なのではないか。現案は書き方が寄せ集め総花的にみえ、中島さんが説明した本来の主旨が読み取り難いので、もう少し分かりやすく書いたらどうであろうか。
(木村) ドイツG8でも環境問題がメインテーマである。来年のG8ではIPCCはすでに古い話題となっている。次のテーマは、人間活動がもたらしたことの結果を明らかにすることである。
(中島) ポスト京都議定書をどうするか、アメリカを取り込む枠組み作りが現在の最大のテーマである。
(入倉) 対策がなにを引き起こすかを考える必要がある。将来を見据えた情報を提供する要がある。
(木村) 検証の必要もない明白な事実と、未解明問題の切り分けが大切である。
(岡部) 提案書P.2 の具体案の文章を改訂する要がある。
(中島) 環境国際賢人会議を招待ベースでおこないたい。
(氷見山)4役からの哲学を含めるという提案はどうか?
(中島) 3部をまとめてやるのが今の時代のあるべき姿。排出権問題にまでふみこまざるをえない。
(入倉) 環境学委員会とも共同してやってゆく必要があるだろう。
(永原) 将来像を科学的に示すことが必要ではないか。対策であれば地球惑星科学が提案の意義はない。
(中島) 現在のCO2排出削減提案は手詰まりである。50年後までに50%削減という日本政府のドイツも同様であり、これらお目標は非現実的である。現象を正確に示すことは大切である。
(氷見山)ヨーロッパでは自然科学的な部分だけでなく、IHDPの活動にみられるように、人文社会科学的な取り組みが大変活発である。日本はその面の対応が遅れており、ヨーロッパに対抗できない。
(入倉) 1部、2部の人選も考えておくべきである。
 
(2) 北海道大学からG8サミットにあわせた地球環境問題に関する国際シンポジウムの提案
    ・学術会議に希望があれば、北大がサポートの用意ありという意思表示があり。
・来年6月頃の賢人会議をこれにあててはどうか?
・地区会議として開催すると、学術会議から若干のサポートあり
・(氷見山)北海道でおこなわれるサミットであり、環境教育や開発途上国の教育支援なども話題になると思うので、北海道教育大学もぜひ国際シンポジウムの企画に参加したい。次期学長(今年8月就任)はそれに大変意欲的である。
  方針
   

・意見は、課題別委員会提案に対するコメントとして入倉に連絡。課題別委員会が発足した場合は、地球惑星科学委員会として全面的バックアップ体制をとる。
 

(3) 連合関係
   

・連合大会報告(木村)
 参加者4600人超え  発表3000件超え
・将来構想委員会発足
 さらに増大の可能性(地理関係の増加、気象関係の増加?)
 AGU型組織に改編を検討中
・課題別委員会発足時には連合の協力を期待したい(入倉)
・気象学会(中島)
 G8やIPCCに対応してなにかをするかという議論をおこなった。その結果、そういうことはやらないという結論となった。