地球惑星圏分科会議事録(第20期、第7回)

 

1.日時: 200829日 1300-1600

2.場所: 東大理学部1号館 

3.出席:大谷、斉藤、佐々木、高橋、津田、鶴田、富樫、永原、長谷川、浜野、奥村、上出、松井、ゆり本、西田、北里

欠席:木村、久城、河野、中村、佐藤

 

4.議事:

(1) 報告:連合大会ユニオンセッションについて

 連合大会時に二つのユニオンセッションを行う。すでに計画されている地球温暖化に関するユニオンセッションとともに、地球惑星科学の進むべき道(2)のセッションを連合と共同で実施する。このセッションは学術会議の地球惑星科学委員会による「現状と課題」を土台に、地球惑星科学研究の将来、連合の法人化とセクション化を含む地球科学のコミュニテイーのあり方を議論する。セッションのプログラム案が永原委員長から紹介された。連合大会の中日(528日)午前中と午後3時ころまで。この後に引き続き連合評議会、懇親会が予定されている。このユニオンセッションのアブストラクト集を昨年同様作成することとした。昨年と今回のアブストラクト集を連合のWEBSITEに掲載することになった。

 ユニオンセッション「地球環境問題と地球惑星科学が果たす役割」のプログラム案が永原委員長(圦本委員の代理)より報告された。

2)審議:「現状と課題」の各班での検討状況が紹介された。

1章宇宙惑星科学について佐々木晶委員により、地球惑星科学の区分の中で、宇宙惑星科学のカバーする領域、超高層物理学がどの区分に入るかについて議論した。超高層物理学は宇宙惑星科学に区分するが、大気海洋科学にも一部重複して含めることができるとし、分野の区分は重複を認めて柔軟に対応することとした。また、宇宙プラズマ分野も含めることとした。

2章大気海洋科学について津田委員から、第19期研連報告を土台に、関連研究者約20名の意見をききつつ進めていることが報告された。大気に関しては中性大気までを主に取り扱い、電離圏は主として宇宙惑星の部分で扱うことが提案された。

3章地球人間圏学について奥村委員から、理学として他の班に含まれない部分である自然地理学、第四紀学、応用地質学、地理情報学などをカバーする方向であることが報告された。議論の結果、地球温暖化の問題など人間活動が地球の環境にまで大きな影響を与え始めている事態への対応など「地球環境科学」との関係を明らかにする必要が指摘がなされた。地球環境変動を論じるには、一般には最近100年の変動にもとづき未来予測をおこなっているが、これでは不十分であることを明らかにすべきであるという指摘がなされた。人間活動にとって必要な部分については、例えば「地球倫理」などの提案の必要性が指摘された。これらの議論の結果、地球環境問題、災害、地球情報などに関する部分を、“社会への貢献”として、章立てすることにした。これを第9章とし、国際関係を10章、学術会議と連合の役割を11章とする。

4章固体地球科学について大谷委員から、分野の位置づけと最近の進展のレビューがほぼ終了し、今後の課題につき取り組もうとしている段階であることが報告された。

5章地球生命科学について北里委員から、英語訳するとbiogeoscienceという分野をカバーする方針であることが説明された。議論の結果、地球表層環境を含め、生命の起源から人間にいたるまでの生命と地球の共進化全体をとりあつかうこととした。必要に応じ、第2部の会員・連携会員にも意見を求めることとした。

6章地球惑星システム科学について松井委員から説明がなされた。これにつき、より具体的に記述する必要が指摘された。

7章大学・大学院問題に関し高橋委員から、この問題に対応するために、地球惑星科学連合内に「大学および大学院教育小委員会」が設置するための準備委員会を立ち上げた旨の報告が行われた。準備委員会は、高橋会員を委員長、北里会員を副委員長とし、20085月の連合大会時に第一回小委員会を開催することを目指すことが報告された。

また、議論の結果、地球惑星科学がカバーすべき領域、現状がどうであるのか、問題は何か、今後力をいれるべきことと縮小もやむを得ぬことを提示する、というまとめ方をすることとした。

8章大型科学のありかたについて長谷川委員から、それぞれの計画のとりまとめを集約したが、どのようにまとめるべきか決まっていないことが報告された。議論の結果、個別プロジェクトごとの固有の問題点の指摘、改善点の提示などをすることとした。

9章国際対応について、河野委員執筆による案が配布され、永原委員長から説明された。議論は次回とする。

10章学術会議と連合の役割については、木村委員が欠席のため、次回議論とする。

 

 

次回の分科会は200831日に開催する。