日本学術会議  第3回地球惑星科学委員会地球惑星圏分科会 議事録
    

1. 日時 2007年3月31日 13:00〜16:00

2. 場所 東大理学部1号館 336 室

3. 出席  大谷(幹事),奥村,上出,北里,木村,河野,斉藤,佐々木,佐藤,高橋(栄),津田,鶴田,富樫,永原(委員長),西田,長谷川,浜野,松井,圦本
4. 議題

(1) 第二回分科会の議事録を承認した.
 
(2) 第二回分科会において調査を提案された課題について,それぞれの担当者から報告が行われた.
  (a) 大学へのアンケート調査結果の報告:高橋・北里連携会員によって,法人化後の大学の現状を認識するために,地球惑星科学関連の全国の大学の現状,例えば学科,専攻の構成,これらの組織の学生定員,充足率,教員の現員等,大学の地球惑星関連分野,環境関連分野の現状調査に関するアンケート調査が行われ,その中間報告が紹介された.実質的回収率は、40%程度であった。未回答の主要大学には回答を促したい。
内容を見て,最大の問題と思われる点は、地学教育の現状と目的が合致しているかどうか、ということである。また、JABEEをどのように位置づけるかも重要な問題である。

(b) 各種の答申,提案などの情報を収集: 富樫連携会員によって地球惑星科学,環境学,地学教育などの振興,環境問題への対応策などの各種の答申,提案などの情報が収集され,それらのWebsiteが地球惑星科学連合のホームページにリンクされた.これらの資料を,地球惑星科学の将来展望の議論に活用するため、追加の情報は連合事務局に提供願いたい。

(c) 地球惑星科学において今後推進すべき課題を検討するために,地球惑星科学連合に依頼して,各学会に対してアンケート調査を行った.また学会外からの提案を受け付けるために,地球惑星科学連合の学術会議のサイトに掲示板を立ち上げ意見を求めた.その結果は,佐藤・大谷連携会員によって検討され,佐藤連携会員によってその概要が紹介された.
これらの多くは、個別課題についてのものが多く、またあらゆる分野を網羅しておらず、地球惑星科学全体の方針作りにはあまり利用できそうにない。5 – 10 年を見越した方策が必要と思われる。

(d) 2007年度地球惑星科学連合の学術講演会において,企画されているユニオンセッション「地球惑星科学の進むべき道」の紹介が圦本連携会員によって紹介された.このセッションにおいては,事前にアブストラクト集を印刷し配布することになったとの報告があった.また,最初に趣旨説明を座長が行うよう提案があった.
 

(3) 永原委員長および河野会員から,学術会議の地球惑星科学委員会(2007年3月30日開催)およびその他の委員会の報告が行われた.
  (a) 2007年3月30日に開催された地球惑星科学委員会の報告が行われた.地球惑星.科学委員会の役員組織を改め,入倉委員長,平副委員長,永原幹事,岡部幹事からなる4人体制になることが報告された.

(b) 題別委員会の課題提案の時期を迎えていること,課題は10課題程度であり,IPCCの報告を受けて地球環境と温暖化に関する課題別委員会を新たに提案したい旨の提案が行われた.課題別委員会は1年以内に対外報告を行うことになっている.また,環境学委員会およびその分科会に地球惑星科学関係者が少なく,地球惑星科学分野の委員を増やすべきとの提案があった.
 
(4) 今後の方針
  以上の報告について議論し,それを踏まえて以下のような活動を行うことになった.

(a) 地球温暖化に関するIPCCの報告を踏まえて,新たに設置する課題別委員会に地球環境・温暖化に関する委員会を提案することを了承し,地球惑星科学委員会として積極的に関与してゆくことで意見が一致した.この委員会には,本分科会として松井連携会員,奥村連携会員,をメンバーとして推薦することになった.また,人間圏分科会からは住連携会員,山形連携会員が参加することを働きかけ,それらが主体となって課題別委員会立ち上げの提案することになった.この課題別委員会関連の提案書については,松井連携会員が詳細を検討することになった.また,分野別委員会である環境学委員会とその下の環境科学分科会,環境教育分科会に地球惑星科学分野の会員・連携会員を参加させるべきとの意見がだされた.環境学委員会とその分科会には,地球環境・温暖化に関する課題別分科会に参加するメンバーに参加をお願いすることになった.

(b) 大学へのアンケートの集計を引き続き行い,その結果を若手育成に関する課題別分科会(永原会員,河野会員が参加)において反映させることになった.

(c) 大学へのアンケートに引き続いて,PD問題の実態を把握することの重要性が指摘された.PD問題の実態把握のために,会員と連携会員に10年間程度にわたる博士課程卒業生の追跡調査のアンケートを次の地球惑星圏分科会までに行うことになった.試行として地球惑星圏分科会メンバーへのアンケートから始めることになった.このアンケート内容の検討と取りまとめは,河野会員,木村連携会員が担当することになった.

(d) 研究所などにおける地球惑星科学の実態調査に関しては、特に地球惑星科学関係者の採用状況が重要な情報であるとの指摘があった。これについては文部科学省政策研究所などが既に同様の調査をおこなっている可能性があるので、その情報を収集するべきとの意見が出された.

(e) 各学会,旧研連等による提言,報告等を検討した結果,現在と今後の社会経済の動向を考慮した「地球惑星科学の課題」に関する対外報告を,改めて本分科会と地球惑星科学委員会が策定する必要がある点で意見の一致をみた.この対外報告をまとめるにあたって,その構成を浜野連携会員・大谷連携会員が原案をつくり,次回の地球惑星圏分科会に提案することになった.この対外報告の検討にあたって地球惑星科学の環境科学への対応・位置づけについての視点を重視すべきとの指摘があった.


今後の予定
第四回地球惑星圏分科会は 2007年6月23日(土) 13:00-16:00東大にて開催することになった.それまでに上記の諸課題への対応を行うこととした.