日本学術会議地球惑星科学委員会国際対応分科会 平成19年度活動報告

SCOSTEP小委員会

[委員長]
津田敏隆 (京都大学生存圏研究所)
611-0011 宇治市五ヶ庄
tsuda@rish.kyoto-u.ac.jp

[委員]
大村善治 (京都大学生存圏研究所)
小原隆博 (情報通信研究機構)
柴田一成 (京都大学理学研究科)
廣岡俊彦 (九州大学理学研究院)
藤井良一 (名古屋大学太陽地球環境研究所)
藤井理行 (国立極地研究所)
星野真弘 (東京大学理学研究科)
前沢冽 (宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部 )

[分科会・小委員会目的]
太陽地球系物理学(STP: Solar-Terrestrial Physics)に関係する国内研究機関・大学等の研究者と情報交換を深め、STP研究の総合的な振興を図る。同時に、国際SCOSTEPの活動に対応し、関連研究者の有機的組織化を図って国内における国際共同研究活動を促進する。特に、STP分野間にまたがる広い領域で一定期間にわたる国際学術協力事業 (共同研究プロジェクト) を実施し、その事業に関わるデータを国際データセンター(WDC: World Data Center)を通じて広く配信する。また、これらのプロジェクトに関する国際シンポジウムを他の分科会・委員会や学協会と協力して開催する。

[分科会・小委員会平成19年度成果]
IUGG総会 (2007年7月、イタリア) の期間中に開かれた国際SCOSTEP理事会に3名 (津田・藤井・柴田) が出席し、現在進行中のCAWSESを中心に国際動向に関する情報交換をし、さらに日本の研究活動を報告した。国内で小委員会を開催し、CAWSES関係の研究活動を議論した。名大STE研 (文科省・特別教育研究経費) 、京大花山天文台 (科研費・学術創生研究) 、京大生存研 (科研費・特定領域研究) 、情報通信研究機構などでCAWSESに関連するプロジェクトが活発に実施され、日本の研究成果が国際的に高く評価されている。同時に、STPP小委員会と協力して、STP分野に関連する国際学術協力事業である IHY(International Heliosphere Year)、IPY(International Polar Year)、eGY (electronic Geophysical Year)などを推進した。STP研究が日本で盛んであることから、国際シンポジウムを日本で開催することが、SCOSTEP総会(2006年3月、ブラジル) で要請されている。これを受けて、SCOSTEP小委員会が中心となり2007年10月23-27日に京都大学で”International CAWSES symposium”を開催した。26ヶ国からの154名の外国人を含め376名が参加し、口頭講演約150件、ポスター約250件が発表された。STP研究分野における日本のイニシアティブと学術的貢献を国際的に示すことができた。また、インド、インドネシアをはじめ発展途上国からも多数の研究者を招聘し、SCOSTEPの主目的のひとつである capacity building にも大きく国際貢献できた。

[分科会・小委員会平成20年度活動計画]
2008年4月にフランスで開かれる国際SCOSTEP理事会に1名 (藤井) を派遣し、国内外の研究動向の情報交換を行う。特に、2008年に終了するCAWSESの後継プロジェクトに関する議論を進める。国内委員会では、このCAWSES-IIへの対応を検討するとともに、STP関係の地上観測ネットワークを中心に、衛星観測およびモデル研究を含めた有機的研究体制の構築に向けた議論を深める。

[対応団体名称 (和文)]
太陽地球系物理学科学委員会

[対応団体名称 (英文)]
Scientific Committee on Solar-Terrestarial Physics

[対応団体略称]
SCOSTEP (スコステップ)

[対応団体目的]
SCOSTEPの主な目的は次の3項目である。
(1)太陽地球系物理学(STP)において、各分野間にまたがる広い領域で、一定期間にわたる国際学術協力事業を提唱し、実施の任に当たる。
(2) 国際データセンターを通じ、国際学術協力事業にわたるデータをICSUの要請のもと広く研究者にわたるよう配慮する。
(3)特にSCOSTEPが実施している国際学術協力事業において、ICSU傘下の他の委員会や協会と協力して、国際シンポジウムを組織する。

[対応団体2007年成果]
SCOSTEPが設立された1976年以来、数々の国際学術協力事業を立案実施してきた。その一環として、2004-2008年に「太陽地球系の気候・天気(CAWSES:Climate and Weather of the Sun-Earth System )」を推進しており、これに関わる研究集会、プロジェクト検討委員会を随時開催している。特に、2007年10月には京都で国際CAWSESシンポジウムを開催した。

[対応団体2008年計画]
CAWSESの最終年にあたる2008年には、研究プロジェクトの総括をする研究集会が開催される。さらに、現在実施中のCAWSESが太陽活動の静穏期に該当していたことから、太陽活動の活発期にCAWSES-IIを実施すべく、プロジェクトの企画および具体的な立案が進めらている。