日本学術会議地球惑星科学委員会国際対応分科会 平成19年度活動報告

IAGA (国際地球電磁気・超高層物理学協会) 小委員会

[委員長]
歌田久司 (東京大学地震研究所)
113-0032 文京区弥生1─1─1
utada@eri.u-tokyo.ac.jp

[委員]
上出洋介 (京都大学生存圏研究所)
藤井郁子 (気象庁地磁気観測所)
小島正宜 (名古屋大学太陽地球環境研究所)
山崎俊嗣 (産業技術総合研究所)
山本衛 (京都大学生存圏研究所)
藤本正樹 (宇宙開発研究機構)
家森俊彦 (京都大学大学院理学研究科)

[分科会・小委員会目的]
国際科学会議 (ICSU) の下に設立された組織国際測地学及び地球物理学連合 (International Union of Geodesy and Geophysics;IUGG) の傘下にある,国際地球電磁気・超高層物理学協会 (International Association of Geomagnetism and Aeronomy; IAGA) は,国際協力を通して地球電磁気学・超高層大気物理学の発展を促進することを使命としている。2005年9月までは,日本学術会議地球電磁気学研究連絡委員会が,日本を代表する国内委員会の役割を担い,国内の関連学会・研究者がIAGAの活動を通して世界の地球電磁気学・超高層大気物理学の振興を計ることを支援してきた。そのような国内委員会の活動を継承しつつ,新しい日本学術会議の理念に沿った国際対応を具体化するのが,本小委員会設置の目的である。

[分科会・小委員会平成19年度成果]
IAGA小委員会 (第20期 第1回)  議事録
日時: 平成18年11月4日 (土曜日) 16時00分─17時00分
場所: 相模原産業会館 国際商談室
議事:
1.最初に、上出委員から、学術会議新体制、特に、第3部 (理学・工学) の大まかな構成と、IAGA小委員会が設置された経緯、および、委員候補者は、IUGG小委員会の委員、前期地球電 磁気学研連委員長やIAGAの5部会の分野構成に従い推挙されたことが説明された。
2.委員長、幹事、Chief Delegateの選出について: 委員長に上出洋介、幹事に家森俊彦、およびChief Delegate には歌田久司の各委員を選出した。
3.IUGG小委員会について:IUGG小委員会は、河野長委員長、今脇資郎幹事、およびIUGGの下にある7つのAssociationに対応する委員 (および副委員) から構成されていることなどが、上出委員長から説明された。
4. IUGG2007に向けて:
・IUGG2007に関係する様々な情報を、国内関係者にどのように周知するか検討する必要があり、一案として、e ニュースレターの発行を考えている。 (上出)
5.Activity Report原稿作成について:
2003-2006 の我が国におけるActivity Reportを作る必要があり、各Division関係者から1パラグラフ程度の報告を集めて編集することになった。
6.その他:
・分野の重なる他の国際組織(COSPAR等)に比べてIAGAとしての特色はどこにあるのか、何をすべきなのか考える必要がある。 (藤本)
・現在IAGA Div.III およびIVにはworking groupが無いが、日本から設置の提案をしてはどうか。 (上出) 等の意見が出され、これらに関して、意見、情報の交換を行った。
次回日程は、IUGG小委員会での議論などを待って決定する。
以上

IAGA小委員会 (第20期 第2回)  議事録     日時: 平成19年5月19日 (土曜日) 17時10分─18時20分
場所: ホテルニューオータニ幕張
議事:
1.前回議事録 (案) について:
IAGA小委員会(第20期第1回)議事録 (案) を承認した。
2.IUGG2007総会について:
・各委員(あるいはその代理)は、関係する分科会のビジネスミーティングに出席して、そこで議論された主要な内容を帰国後当委員会に報告し、委員長がまとめて、それを国内関係者に周知することにした。 ・ペルージャでのIAGA代表者会議 (CoD) で予定されている次期IAGA会長、 副会長、執行部委員の選挙に関する情報を交換した。
3.今後の活動内容について:
・IAGAの各 Division Chair, Vice Chairの選出方法が今回から変更され、 各分科会から2名ずつ執行委員会に推薦することになっている。我が国から適当な候補者がいる
場合には、適切な手段で推薦すること。また、候補者はそのDivisionのビジネスミーティングに出席すること。
4. 2013年のIAGA総会の開催地について:
  ・少なくとも現時点では、開催地候補として日本から立候補する予定のないことを確認した。
5.その他:
・AOGS執行委員会等への我が国からの委員候補者の推薦等について、意見と情報の交換を行った。
・SGEPSS総会への当委員会からの活動報告は、今回特に要請がなければ、秋期総会時に行う。
以上

IAGA小委員会 (第20期 第3回)  議事録
     日時: 平成19年7月27日 (金曜日) 13時00分─15時20分
場所: 京都大学理学部4号館305室
議事:
1.前回議事録 (案) について:
IAGA小委員会(第20期第2回)議事録 (案) を承認した。
2.IAGA役員選挙について
第24回 IUGG 総会開催期間中の2007年7月6日に行われた IAGA 会長選挙に於いて、手続き等に明らかな誤りあるいは疑義のあることが判明したため、IAGA の日本の代表委員 (National Delegate) である歌田委員から7月13日付けで C. Barton 前会長および B. Hultqvist 事務局長に宛て、質問状が送付された経緯につき、最初に上出委員長および歌田委員から説明がなされた。次に、会長選出方法の変更の経緯、それに対する推薦委員会 (NominationsCommittee) の対応、代表者会議 (Executive Committee) での議事などにつき、詳細な事実関係の質疑と解説の後、当委員会としてとるべき対応、予想される結果とそれへの対応策等について議論した。その結果、歌田代表委員から IAGA の上部組織である IUGG に、選挙手続き上の疑問点について調査をする調査委員会を設置することを要求すると共に、日本学術会議IUGG 分科会にも対応策の検討を要請することを決定した。
3.その他:
特になし
以上

[分科会・小委員会平成20年度活動計画]
(1) 10月 23-27日に京都において開催される国際 CAWSES シンポジウムを後援する。 (2) 11月 10-13日に筑波で開催される国際シンポジウム「 IGY50年ー最新の情報技術と地球太陽科学) 」を後援する。

[対応団体名称 (和文)]
国際地球電磁気・超高層物理学協会

[対応団体名称 (英文)]
International Association of Geomagnetism and Aeronomy

[対応団体略称]
IAGA (イアガ)

[対応団体目的]
IAGA, the International Association of Geomagnetism and Aeronomy (国際地球電磁気学超高層物理学協会) は、IUGG (国際測地学地球物理学連合) を構成する7協会の一つである。 IAGAはIUGGの加盟国からの分担金からの補助によって運営される非政府機関である。歴史は長く、1873年に創設された国際気象機構 (the International Meteorological Organization) の一部としての地磁気大気電気委員会にその起源をたどることができる。 IAGA は、以下の対象の電気的磁気的を理解しそれらの研究で得られる知識の集積を目的とする。 * 地球の核、マントルおよび地殻 * 中層および超高層大気 * 電離圏および磁気圏 * 太陽、太陽風、惑星および惑星間空間天体 IAGA は科学的情報の交換の奨励、研究における国際協力の活性化、主催する総会講演会や講演する研究集会やワークショップなどにより研究成果の議論および公表の機会を提供する事を目的とする。 IAGA は、開発途上国の研究者 (若手を含む) の協会運営への参加を奨励している。 IAGA は、研究機関、政府機関、国際機関、大学および私企業に、当該分野の専門家 (研究者および意思決定者) を供給する役割を果たしている。

[対応団体2007年成果]
1. 第24回 IUGG 総会 (2007年7月2─13日、イタリア、ペルージア)
総参加者数は4375名で、過去最高を記録した。参加者の協会ごとの内訳は以下の通り: IAG 399 IAGA 669 IAHS 505 IAMAS 636 IAPSO 265 IASPEI 458 IAVCEI 227 ユニオンその他 1216 ペルージア大会の全登録者数は前回の2003年札幌大会に比べ220名多かった。しかし、各協会への登録者は、札幌大会において3767だったのに対して、608名も少ない3159名にとどまった。ユニオンその他の登録者は札幌大会では384名だったのに対し、今回は1216名でそのうち352名が地元イタリアの研究者であった。学生登録者は例年になく多く、1332名であった。 IAGA登録者数は札幌大会より72名減少した。IAMASやIASPEIの登録者数は約200名もさらに大きく減少したため、IAGAは再び登録者数で最大の協会の地位へと返り咲いた。国別では米国 (697名) が最大で、以下イタリア (618名) 、日本 (487名) 、ドイツ (285名) 、連合王国 (262名) 、フランス (218名) 、ロシア (172名) 、カナダ (144名) 、中国 (133名) 、オーストラリア (107) となっている。 IAGAは56件 (内ユニオンセッションが3件) と最多数のセッションを開催した。IAMASが続き、52件 (内ユニオンセッション3件) 。IAGAが開催したセッションの論文数は、1367件投稿され発表は1327件であった。この数字は、前回 (フランス、トゥルーズ、2005年) における1390件受理に比べやや少なかった。口頭発表が904件で、ポスターは423件であった。 IAGA主催のセッションの、ユニオン、協会連携、分科、コミッション等による内訳は以下の通り。 ユニオン 3 協会連携 12 第一分科 11 第二分科 5 第三分科 10 第四分科 6 第五分科 6 ICDC* 2 IDCH** 1 *ICDC ─ 開発途上国委員会 **IDCH ─ 協会史委員会
2. IAGA後援のプロジェクト・集会の報告
以下のようなIAGA後援のプロジェクト・集会の報告がIAGAのホームページに掲載されている。
─ 太陽活動とその磁場の起源, カイロ, 2006年4月
─ 大気の長期変動とトレンド, ソダンキラ, 2006年9月
─ 第3回 IAGA/ICMA 大気圏ー電離圏システムにおける上下結合に関するワークショップ, ヴァルナ, 2006年9月
─ 第12回 IAGA 地磁気観測所および観測装置に関するワークショップ, ベルスク, 2006年6月
─ 地磁気、古地磁気、岩石磁気、環境磁気における新しい潮流, ヴァルティス, 2006年9月
─ ELF/VLF諸現象:発生、伝播、その観測・理論・モデリング研究の結果, ソダンキラ, 2006年9月
─ 第33回ヨーロッパ大気光学研究年会, キルナ, 2006年8月
─ 第18回地球内部電磁誘導国際ワークショップ, エル・ヴェンドレル, 2006年9月
─ 電離圏ーモデリング、外力および通信、 IRI/COST296 workshop,

[対応団体2008年計画]
2008年の計画
1月 14-18日:太陽ー地球系探査シンポジウム:プラズマ状態のカップリング (ハワイ、コナ)
1月 21-22日:第5回AMS宇宙天気シンポジウム「GOES-Rその他の衛星搭載の次世代観測装置によって可能になる予報および成果」 (米国、ニューオリンズ)
1月 23-29日:極域ゲートウェイ2008年研究会 (アラスカ、バーロウ)
2月 20-22日:電離圏シンチレーション:科学目標、宇宙天気への応用およびサービス (連合王国ノッティンガム)
3月 3-6日:磁気再結合に関する日米ワークショップ (沖縄)
4月 5-10日:宇宙天気とその宇宙船への影響に関するIAGA シンポジウム (エジプト、カイロ)
4月 7-12日:地磁気と電離圏のコース - 宇宙科学国際学校 (イタリア、ラクゥイーラ)
4月 22-25日:国際宇宙空間応用週間 (フランス、トゥールーズ)
4月 29 日- 5月 2日:2008年宇宙天気ワークショップ (米国、ボールダー)
5月 5-9日:第9回極磁気嵐に関する研究会 (オーストリア、セッガウ城)
5月 6-9日:第2回太陽圏ネットワークワークショップ (ギリシャ、ケファロニア)
5月 11-19日:Isradynamics 2008 - 宇宙プラズマのダイナミクス (イスラエル、死海)
5月 13-15日:第12回国際電離圏効果シンポジウム (米国、バージニア)
5月 18-24日:第12回国際赤道超高層大気シンポジウム (ISEA) (ギリシャ、クレタ)
5月 28-31日:高エネルギー粒子の大気入射に関する国際ワークショップ (フィンランド、ヘルシンキ)
6月 1-6日:太陽変動、地球の気候と宇宙環境に関する国際ワークショップ (米国、モンタナ)
6月 8-14日:第3回宇宙プラズマ流の数値モデリングに関する研究会(ASTRONUM-2008) (米国領バージンアイランド、セントジョン)
6月 9-18日:第13回地磁気観測、観測装置、データ収集および解析に関する IAGA ワークショップ (米国、コロラド)
6月 22-28日:古地磁気、岩石磁気、環境磁気に関するワークショップ (スロバキア、ビニチェ)
6月 23-28日:雷活動および雷放電の地表付近への結合に関するワークショップ (フランス、コルト)
7月 7-11日:PFISRレーダー学生ワークショップ (米国、ウェストフォード、MIT ヘイスタック観測所)
7月 7-12日:「大気、電離圏、安全」の国際集会 (ロシア、カリニングラード)
7月 8-11日:極域研究ー国際極年における北極および南極研究の状況 (ロシア、サンクトペテルブルグ)
7月 13-20日:第37回COSPAR 研究会 (カナダ、モントリオール)
7月 27-31日:SEDI 2008 シンポジウム (中国、昆明)
7月 28日 - 8月 1日:内部磁気圏結合 (IMC) ワークショップ (フィンランド、エスポー)
8月 3-8日:国際放射線シンポジウム(IRS2008): 大気圏放射線の最近の問題 (ブラジル、フォズドイグアス)
9月 8-13日:大気の長期変動とトレンド (ロシア、サンクトペテルブルグ)
9月 15-21日:第19回地球内部電磁誘導に関する国際ワークショップ (中国、北京)
10月 23-27日:国際 CAWSES シンポジウム (京都)
11月 6-7日:地震に関連した電磁気現象に関する国際ワークショップ (EMSEV, IWSEP2008) (インドネシア、バンドン)
11月 10-13日:国際シンポジウム IGY50年ー最新の情報技術と地球太陽科学 (筑波)
12月 7-12日:太陽活動サイクル24の開始期間の太陽活動に関する研究集会 (米国、カリフォルニア)