東日本大震災に関わるセクションプレジデント緊急談話 (大気海洋・環境科学セクション)
東日本大震災に関わるセクションプレジデント緊急談話
このたびの東北地方太平洋沖地震による甚大な被害と大きな喪失に対し,心からお見舞いを申し上げ,哀悼の意を表します.このような厳しい状況にもかかわらず,みなさまが不撓不屈の精神をもって復興へ向けた努力を開始されていることに敬意を表しつつ,科学者としても可能なかぎりの貢献を行うことを表明するものです
福島第一原子力発電所事故によって起こり得る環境・健康影響に関しては,政府,担当省庁・関連機関,科学界によって,正確な状況把握とそれに基づく慎重な科学的分析が現在進められております.みなさまにおかれましては,これら政府・関係機関から公表される情報に基づき,冷静に行動していただくことが,今後の被害を最小限にとどめるために有効であると思います.しかし同時に,このような国民の判断の基礎となる適切な知識・データが,適宜,政府・関係機関から公表・伝達されることが何よりも必要です.そして科学者は,詳細で正確な観測とデータの分析をしっかりと行い,不足する情報があれば関係機関にさらに情報開示を促すとともに,責任ある科学情報の提供と的確な助言を行うべきであり,国内外の全ての科学者にその協力を訴えるものです.このような官・民・学界の緊密な連携によって,みなさまがこの未曾有の困難から一日も早く脱することを祈念しております.
大気海洋・環境科学セクションプレジデント 中島映至