日本地球惑星科学連合 (JpGU) 2020年大会は，2005年5月に連合が設立されてから15周年， その前身である地球惑星科学関連学会合同大会が1990年4月に開催されてから30周年の記念すべき年に開催されます．
そして， 2017年に続きアメリカ地球物理学連合 (AGU) との共同開催となり， アジア・オセアニア地球科学連合 (AOGS)， 欧州地球科学連合 (EGU)とのジョイントセッションもさらに充実すると期待されています．
この間，JpGUは，51学協会の団体会員と10,000人をこえる個人会員を擁するまでになりました．
そして，2019年の大会では総参加人数約8400人（うち院生，学生，生徒約2400人），海外からの参加者も650人（41カ国）を越え， 地球惑星科学諸分野のメンバーが交流するためには，なくてはならない場を提供しています．
毎年実施されているアンケートでは，一般公開されるものを含めたセッションプログラムの充実や英語セッションの拡充などが望まれています．
それらには，学際領域や境界領域研究の推進や拡充，そして地球惑星科学分野研究のいっそうの国際化への期待がこめられています．

2020年大会は，これらの要望に応えるべく， "For a Borderless World of Geoscience"を共同開催のテーマとして， 2020年5月24日(日)～28日(金)に，幕張メッセ国際会議場（千葉市）において開催される予定です．
また，30周年記念イベントなどの特別企画も計画されています．そして，次世代を担う学生・若手の研究者が中心となって 多くの魅力的なセッションが多数提案され，重要な研究成果の発表と活発な議論が行われることが期待されます．

2020年大会が，次の5年間そして10年後へ向けた礎となるよう，一人でも多くの皆さんの積極的な参加・協力をお願いいたします．

いよいよ，9月2日から，2020年5月24-28日に幕張メッセで開催される 「JpGU-AGU Joint Meeting 2020」のセッション提案がはじまります．皆さま方におかれましては，是非，JpGU30周年となるこの記念すべき大会に， 積極的なセッションの提案をお願い申し上げます．セッション提案の締め切りは，10月11日となっております．

現在，JpGUとAGUの代表メンバーで構成されるプログラム委員会では，2017年以降2回目となるJpGUとAGUの共同開催は， 地球惑星科学全般のさらなる発展と国際化に向け，大変重要なイベントであると認識しており，その本格的な準備に取り組んでいます． 特に，本大会が異なる分野の連携による新しい視点やアイデアの創出につながり，国際的な研究成果の発表と議論の場となるよう， 国際コンビーナーによる学際的なセッション提案や，女性メンバーからの提案を積極的に推奨したいと思います． 特に，次世代の地球惑星科学を担う学生や若手～中堅研究者の方々から，多くのセッションが提案されることを期待しております．

本大会のテーマである「For a Borderless World of Geoscience」は，「科学に国境はない．知識は人類に属し，世界を照らす炬火（たいまつ）である．」 というフランスの生化学者・細菌学者ルイ・パスツールの言葉にもあてはまるものです． 来るべき「JpGU-AGU Joint Meeting 2020」にて，地球惑星科学の知の体系化の先に，未来に向けた新しい洞察（パースペクティブ）を 見出して頂きたいという願いが込められています．

この大会テーマのもとで「JpGU-AGU Joint Meeting 2020」を行うことで，さまざまな立場・分野の方々から多様な意見が創出され， それらがサイエンスの議論にさらなる推進力と新しい潮流が生まれることが期待されます．これまでに，セッションを提案したことがない方や， いままでとは異なる分野のセッションで講演されたい方も，是非，この国際的な機会を積極的にご活用いただければと思います．

プログラム委員会一同，来年5月に幕張メッセにて，皆さまにお会いできることを楽しみにしています．ご協力のほど，よろしくお願いいたします．