2009年大会の ユニオンセッション

 

各学会に共通する話題を取り上げるセッションです。
2009年大会で開催されるユニオンセッションは以下の4セッションです。
 

 

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U051 地球惑星科学分野における大学院教育とキャリア形成
 
原 辰彦  
  地球惑星科学分野における大学院教育、ポスドク等の問題をレビューし、今後の教育・研究体制やキャリア形成のありかた・展望を議論する。

U052 地球惑星科学の進むべき道3:地球惑星科学コミュニティ現状と将来
 
永原 裕子  
   日本地球惑星科学連合は,日本の地球惑星科学コミュニティを統合し,地球惑星科学の活性化を促すために,法人化を行いました.これによって,これまでばらばらだった我が国の地球惑星科学コミュニティ全体を包含する組織(=日本地球惑星科学連合)の成立とそれと共存共栄する個別分野のコミュニティ(=個々の学協会)という構造が成立しました.そして,日本地球惑星科学連合と日本学術会議地球惑星科学委員会との密接な連携により,我が国の地球惑星科学コミュニティが一体となって,諸外国や他分野と競争していける強固な体制の確立を目指します.  地球惑星科学はいま,地球や惑星に関連するあらゆる分野を包含し統合する新しいステージに移りつつあります.同時に,国内外の諸問題についてコミュニティとして統一のとれた対応を迅速に行うことが求められています.コミュニティ内部の問題はもちろん,対外的な問題に対しても,コミュニティ全体を代表する組織としての日本学術会議と日本地球惑星科学連合が密接に連携して 対応していく体制の確立が急務です.  一方,日本地球惑星科学連合及び日本学術会議では,地球惑星科学がこれから進むべき方向性を検討し、コミュニティとの議論を通じて,その認識を共有することが重要であると考えます.これは,「セクション制」を基本的な枠組みとする新しい連合の組織を通じて具現化されるべきものです.  本ユニオンセッションは,日本地球惑星科学連合の法人化の機会を捉えて,これからの地球惑星科学の進むべき方向性と我が国の地球惑星科学コミュニティの在り方について,コミュニティ全体の活発な議論を喚起するものです.

U053 気候変動予測の最先端 中島 映至
 
  気候変動予測はIPCC第4次報告により、現在の特徴と今後の変動予測が明確に示された。しかし、モデルはまだいくつかの重大な不確定要素を残しており、それらの問題をどこまで的確にモデルに組み込むことができるかが、今後の予測信頼性に大きく関わってくる。たとえば、雲物理、生態系、などの問題である。本セッションにおいてては、これらの残された問題を真正面からとりあげ、その現状と、今後の発展の方向を議論する。

U054 古環境科学の統合と地球環境の将来予測 中塚 武
 
  人間活動による気候・環境の変化を正確に把握するには、その自然変動を理解することが不可欠です。また、モデルによる将来予測を検証するには、過去から現在への詳細かつ広範なデータが必要です。本セッションでは、古気候研究から見た現在の気候変化についての認識を地球科学コミュニティと社会に発信すると共に、様々な古気候・古環境情報の統合により将来予測にいかに貢献できるか、そのために我々は何をすべきかを議論します。