★:International Session |
地球生命科学セッション (B) |
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B201 |
化学合成生態系の進化をめぐって |
化学合成生態系は,地球史を通じてその分類構成や分布パタンを変化させてきたが,その原因や背景は明らかにされていない.近年,化石群集や石灰岩体からの湧水履歴の読み取り,物質循環の定量的な検討,分子系統学や生態学における新知見など,化学合成生態系の進化の解明に新しい光があたり始めている.地球惑星科学のみならず生物学も含めた諸分野で,トピックスを交換し,共同研究のシーズについても模索したい. |
延原 尊美 (静岡大学教育学部理科教育講座地学教室) |
地球化学セッション (C) |
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C202 |
地球化学図の新展開を探る:環境,資源,研究,教育 |
地球化学図は、元素や同位体の面分布図で、地圏環境評価の基盤図と称される事が多いが、戦略資源元素評価や地質分布の補備情報として、さらにはフィールド教育ツールとしての期待も高まっている。ここでは、試料の選択・採集から、分析、データ解析、情報解釈に至る分野でさまざまな地球化学図と問題点を多面的に議論し、地球惑星科学分野での発展をめざす。 |
田中 剛 (名古屋大学大学院環境学研究科地球環境科学専攻) |
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C203 |
地球化学手法による顕生代のグローバル環境変動解析 |
原生代/顕生代境界以降のグローバルな環境変動について,主に地球化学的手法により解析することを目指す.詳細なフィールド調査や最新の化学分析手法により,重要な地質境界を詳細に研究したものや顕生代全体を俯瞰するような研究が発表される. |
加藤 泰浩 (東京大学大学院工学系研究科地球システム工学専攻) |
測地学セッション (D) |
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地球電磁気学セッション (E) |
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E204 |
国際宇宙ステーション(ISS)きぼうによる宇宙地球環境計測 |
国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟(JEM)暴露部における環境計測が、2009年5月から始まる。宇宙環境計測ミッション装置(SEDA-AP)、オゾン計測機器(SMILES)の概要紹介を行い、今後計画されている、地球超高層大気イメージング計測(IMAP)をはじめ、関連する計測計画について、議論する場としたい。 |
小原 隆博 (宇宙航空研究開発機構 研究開発本部) |
★ |
E205 |
地球及び惑星における全球電流系と雷放電関連現象 |
近年、探査機の活躍によって、地球以外の惑星での雷放電活動が調べられるようになってきている。また地球においては、対流圏の雷放電が、TLEを介して電離圏・磁気圏と電気的に結合していることが分かってきた。これらの最新の知識に基づき、雷放電関連現象と全球電流系の全体像を再構築する時期に来ている。本セッションでは地球と惑星に関する最新の研究と将来計画に関する発表を募集する。 |
高橋 幸弘 (東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻) |
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E206 |
地圏−大気圏−電離圏結合 |
かつて「電離圏」「大気」「海洋」「固体地球」はごく限られた場合を除き、それぞれ独立な研究対象であった。ところが近年、地震学の分野では大気および海洋と固体地球とのカップリングの結果と見られる振動現象が発見され、電離圏研究においても、大地震による電離圏擾乱の発生という発見があった。このスペシャルセッションは、地震学と電離圏科学を横断するこの新たな研究分野について議論する。 |
鴨川 仁 (東京学芸大学教育学部物理学科) |
大気・海洋学セッション (F) |
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F207 |
成層圏過程とその気候への影響 |
成層圏気候影響研究計画(SPARC)は、世界気候研究計画(WCRP)の主要プロジェクトの一つであり、気候形成・変動における成層圏の役割を主眼とし、大気化学と大気物理学の密接な連携を一大特徴とする。本セッションでは、近年の国際的動向を踏まえ、大気化学セッションとも密接に連携しながら、新しい大気科学のコミュニティ形成をめざす。成層圏と対流圏の両域に関わる様々な視点からの議論を歓迎する。 |
藤原 正智 (北海道大学 大学院地球環境科学研究院) |
地質学セッション (G) |
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G208 |
地殻流体ダイナミクス |
近年,電気比抵抗や地震波速度構造のイメージングの進展に伴い,地殻流体の普遍的な存在が示唆されている。プレート境界(過去から現在)や地殻内部の流体について、化学組成、物性、移動場、岩石との相互作用など様々な視点から、流体の動的挙動とそれに伴う物質移動・循環について議論したい。大規模な断層帯・き裂システムから粒界における物質移動まで、野外調査・実験・シミュレーションなどに基づく幅広い話題を歓迎する。 |
岡本 敦 (東北大学大学院環境科学研究科) |
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G209 |
日本列島及び極東アジアの地質構造形成史 |
日本列島及び極東アジア地区の地質構造発達史9大事件(超大陸ロディニア解体と原日本の構造形成、ゴンドワナとの関連、日本海拡大など)を議論する。併せて、日本列島のon-going
orogeny、アジア大三角地帯、太平洋型造山運動の一段上の造山サイクル、さらに地体境界構造線、造山運動の階層性、付加体の構造浸食、衝突テクトニクスなども議論する。 |
磯崎 行雄 (東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻広域システム科学系) |
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G210 |
地震断層の年代学:最近の新展開と今後の展望 |
本セッションでは、断層岩(または断層帯)そのものを直接年代測定するアプローチに焦点を当て、これまで試みられてきた方法と成果をレビューすると共に、今後の方法論的展望を描くことを目指す。セッションの構成としては、各手法に精通した研究者によるレビューに加えて、地球科学の重要課題からの要請/期待を明らかにするべく各応用分野の専門家による講演も予定している。 |
田上 高広 (京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻) |
水文・陸水・地下水学セッション (H) |
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H211 |
陸域・海洋相互作用-物質循環と生態系との関係- |
近年の温暖化や陸域での森林消失は,陸域環境ばかりでなく海洋の物質循環や生態系にも影響している可能性が高い.ここでは,陸域の環境・気候変化に伴う物質循環変動がもたらす海洋への影響について,様々な時間スケールで議論したい.手法として,“海底コア・河口デルタの情報から陸域の影響を読む”,“感潮域を含む海洋観測結果と陸域環境変化との関連をさぐる”,“陸域の観測から海洋への影響をさぐる”などが上げられる. |
知北 和久 (北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門) |
地球内部科学セッション (I) |
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I212 |
地球深部のダイナミクスと進化 |
地球深部のダイナミクスと進化は、地震学的観測・地球電磁気学的観測・岩石学地球化学的研究・超高圧高温物質科学・計算機実験という様々な手法による研究結果を集約することによってのみ解明することが可能である。本研究分野は地域を問わない分野であるので、諸外国からも発表者を招致する。本分野の最新の研究成果を発表し、総合的に議論することにより、地球深部のダイナミクスと進化に関する理解を深める。 |
桂 智男 (岡山大学地球物質科学研究センター) |
岩石・鉱物学セッション (K) |
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K213 |
中性子散乱による地球惑星科学の新展開 |
高圧実験専用の中性子ビームラインの設置準備が東海村J-PARCで進められている。これは地球惑星科学研究者が主導する計画で、他分野との密接な協力のもとに行われている。その数年後の稼動を前提に、中性子散乱による地惑物質研究の報告や、中性子の新しい利用方法を幅広く議論したい。新しい手法の案や、放射光などの結果をもとにした実験の構想など、広いスコープの講演を募集する。発表にあたり中性子散乱の実績は問わない。 |
奥地 拓生 (岡山大学地球物質科学研究センター) |
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K214 |
島弧進化 (海洋性島弧から大陸弧へ) |
島弧のマントル構造とそのダイナミクス、マグマの時系列変化、マグマ成因論、地殻の構造と成因など近年の島弧論は著しい進展を遂げている。本セッションにおいては海洋性島弧(伊豆小笠原マリアナ弧など)および成熟島弧(東北日本弧など)の最新および進行中の研究成果を議論したい。島弧の構造発達や地震・火山発生機構,島弧進化に関わる火成活動および島弧形成に関わるテクトニクスなど、島弧進化の全体像を描きたい。 |
田村 芳彦 (海洋研究開発機構 地球内部変動研究センター) |
地球環境・気候変動学セッション (L) |
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L215 |
地球温暖化防止のためのCO2貯留(CCS)等 |
地球温暖化は顕在化しつつあり、早急に抜本的な温室効果ガス低減が求められている。しかし、世界的にエネルギー需要は拡大し続けている。持続可能な発展のためには全地球的な対策が必要である。温室効果ガス低減のために、サンゴ礁、藻類、森林、土壌、鉱物等のCO2吸収能力の利用やCO2地中貯留(CCS)・炭層固定・海洋隔離の可能性を議論する。また、CCSに関する環境影響・安全性評価・CO2モニタリング等についても検討する。 |
小出 仁 (早稲田大学 理工学研究所) |
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L216 |
低緯度域の気候変動と間接指標の開発 |
太平洋低緯度域は,熱や水蒸気の供給を通して周辺の海洋や中高緯度の大気循環にも影響を与え,いわば地球のヒートエンジンとしての役割を担っている.これらの解析には,炭酸塩生物殻(サンゴ年輪,有孔虫)や鍾乳石などが用いられているが、これら炭酸塩の環境指標としての利用には大きな可能性と制約がある.そこで、本セッションでは、様々な間接指標の評価も含めて、環境復元とその背後にある仕組みを議論する. |
鈴木 淳 (独立行政法人産業技術総合研究所地質情報研究部門) |
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L217 |
水文気象学と生物地球化学の連携 |
MAHASRIとiLEAPSの両プロジェクトを軸として、水文気象研究と生物地球化学研究の接点を探る。これまでのアジアユーラシア地域における水・エネルギー・炭素循環研究に加え、植生活動と雲降水過程の相互作用、生態系を介した各種温室効果気体や微量物質の循環、気候変化に対する植生のフィードバック、および上記の現象の全球、地域あるいはプロットスケールのモデリングなどに関する研究の推進を目指す。 |
浅沼 順 (筑波大学陸域環境研究センター) |
地球惑星圏学セッション (M) |
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計測・探査技術セッション (O) |
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O218 |
空中からの地球計測とモニタリング |
空中から地球の構造やその変動を計測することにより,対象地域の全体像の理解とともに局地的詳細像も得ることができる.空中からの計測は,山岳地,極地,海陸境界地域等の立ち入りが困難な地域もカバーし,地上観測と衛星観測との隙間を埋める立場にある.また,繰り返し測定により構造の変化をモニタリングすることも可能である.本セッションでは,計測技術,データ解析法および地球科学への応用研究の発表を歓迎する. |
茂木 透 (北海道大学大学院理学研究院付属地震火山研究観測センター) |
惑星科学セッション (P) |
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第四紀学セッション (Q) |
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鉱床・資源地質学セッション (R) |
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R219 |
資源地質学の新展開:レアメタル・レアアース資源を中心として |
レアアースやレアメタルは高機能製品の製造に不可欠だが,銅や亜鉛などの非鉄金属も含め,逼迫状態にある.社会問題ともなっているこの問題を地球科学の研究により解決するためには,元素の移動・濃集機構の研究等,資源探査に必要な鉱床の成因研究を加速することが不可欠である.本セッションではレアアースやレアメタルに限らず、卑金属、貴金属を含め、資源地質学の萌芽研究や最新の研究成果の発表を期待する. |
林 謙一郎 (筑波大学大学院生命環境科学研究科) |
地震学セッション (S) |
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S220 |
Global Collaborative Earthquake Predictability Research |
Recent earthquake predictability studies emphasize the
importance of testing forecast models. Several nations are
currently operating or developing regional centers for such
tests, and the findings may yield a better understanding of the
models' basic features and particular physical aspects. A
special focus of this session will be experiments in Japan and
multi-national collaborations. |
平田 直 (東京大学地震研究所) |
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S221 |
首都直下地震防災・減災特別プロジェクト |
首都圏で発生するM7
程度の地震をはじめとする首都直下地震の姿を明らかにし、地震の長期予測の精度向上,高精度な強震動予測につなげる研究「首都直下地震防災・減災特別プロジェクト」が2007年度から開始された。首都圏の震源域の地震学的構造、歴史地震等の記録の収集・整理・再評価に基づく大地震の発生時系列,震源断層モデル・地下構造等のモデルを高度化して,強震動の評価の精度を向上させる研究などを募集する。 |
平田 直 (東京大学地震研究所) |
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S222 |
強震/震度観測とデータの利活用 |
兵庫県南部地震以降に充実した強震観測網により強震動研究が進歩し,観測網を用いた様々なデータ活用も進んでいる.また,長期間の安定した観測の重要性が再認識されている.一方で,膨大な観測データに適した解析手法の開発などの課題もある.本セッションでは,次代の強震観測のあり方やデータの利活用を議論するため,現状の強震観測,それを用いた最新の研究成果,次代の機器開発,観測データの評価に関する研究等を募集する. |
堀川 晴央 (産業技術総合研究所 活断層研究センター) |
地球惑星テクトニクス・ダイナミクスセッション
(T) |
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T223 |
沈み込み帯プロセスと蛇紋岩 |
沈み込み帯での物質循環や地震発生について、蛇紋岩をキーワードに観測・シミュレーション・実験・フィールド調査など幅広い話題を歓迎する。蛇紋岩の特異な物性とその沈み込み帯での役割に関して分野の枠を超えた議論を展開したい。 |
片山 郁夫 (広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学専攻) |
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T224 |
地震学と構造地質学における応力逆解析手法とその活用 |
地震のメカニズム解や露頭で得られる断層データを用いた応力逆解析は,地殻応力場とその時間発展をしるための鍵となる.本セッションでは地震学・構造地質学の両分野における応力解析に関する未解決の問題・今後の課題を研究者間で共有しこの分野の研究進展を目指すことを目的に,方法論的研究および応用的事例研究の講演を募集し総合的に議論する.さらに応力解析結果の検討に関する実験岩石力学や数値実験などの講演も歓迎する. |
今西 和俊 (産業技術総合研究所) |
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T225 |
連動型巨大地震 |
本セッションでは,複数セグメントが破壊する連動型巨大地震について,連動メカニズムの解明,過去の発生履歴の復元,発生規模・発生間隔の評価を含めた将来予測などを目的とし,観測・調査・実験・数値モデリング等の手法を用いて得られる広範囲な分野にわたる研究発表を募集する.今後の発生が危惧されている東海・東南海・南海地震などに関する研究,既に発生したスマトラ沖地震などに関する研究について特に歓迎する. |
平田 賢治 (気象研究所) |
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T226 |
プレート収束帯における地殻変形運動の統合的理解 |
プレート収束帯で発生する地殻変形運動には、地震時変動から地震サイクル、地形形成さらには地質構造発達まで様々なタイムスケールの現象が存在する。それらは相互に強く関連しているため、物質収支や熱構造、火成活動などの影響を考慮しつつ、地震学、測地学、地形学、地質学等の知見を総合して理解することが必要である。本セッションでは、分野の違いを乗り越え、プレート収束帯における地殻変形運動の統合的理解を目指す。 |
深畑 幸俊 (京都大学防災研究所) |
火山学セッション (V) |
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V227 |
カルデラ生成場のテクトニクスと噴火準備過程 |
カルデラを生成する超巨大噴火がどのような過程を経て発生するか,噴火の予測をどのような手法で行うかを議論する.カルデラ生成噴火の履歴,マグマ供給系,カルデラ生成場のテクトニクス,構造探査など幅広い立場からの発表を歓迎する.また,噴火未遂事象や休止期の長い火山噴火に関する発表も歓迎する. |
鍵山 恒臣 (京都大学理学研究科) |
雪氷学セッション (W) |
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地理学セッション (X) |
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X228 |
地考古学 |
'Geoarchaeology地考古学は人類遺産である考古遺跡という地理空間の科学である。本セッションでは、地形土壌、気候植生、地質水文、建築土木、情報、社会経済など様々な専門領域からそれぞれの理論と研究手法を持ち寄り、今日グローバル化、高密度化する文明と自然の共生をはかるための解を求めて議論を行う。考古学と地球惑星科学とのインターフェースとなる文理農工融合のプラットフォームの構築をめざす |
渡邊 眞紀子 (首都大学東京大学院都市環境科学研究科地理環境科学専攻) |
防災・応用地球科学セッション (Y) |
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Y229 |
地すべりダムとせき止め湖:形成から発展,消滅まで |
地すべりや溶岩流によって河川がせき止められると上流にせき止め湖が形成される.せき止め湖は短時間で決壊することもあれば,長期に渡って存続することもある.せき止め湖の決壊は下流域に洪水災害をもたらす危険があるため,せき止め湖の安定性の研究が望まれる.一方,過去のせき止め湖に関しては,形成の年代および要因,発展・消滅の歴史等が不明な場合が多い.本セッションではこれら諸問題を包括的に議論する. |
小嶋 智 (岐阜大学工学部社会基盤工学科) |
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Y230 |
緊急地震速報:減災のためのさらなる進展を目指して |
緊急地震速報は、2006年8月より高度利用者向け、2007年10月より一般向けの配信が開始された。それ以降の運用を通して、いくつかの課題が改めて指摘されているところである。技術的には、さらなる迅速化とより正確な震度予測が求められており、一方、減災のためのより有効な活用方策が求められている。緊急地震速報の高度化に向けた技術的な議論、および、速報をより効果的に減災に結びつける方策についての議論を行う。 |
干場 充之 (気象研究所) |
分野横断型セッション (J) |
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J231 |
地球科学史・地球科学論 |
地球科学が成熟・発展していくためには、それ自身の歴史や哲学を含んだ科学論すなわちメタサイエンスの分野を有し、お互いに刺激しあうことが望ましい。内容としては地球科学史―地球惑星諸科学の歴史、鉱山技術史、地震の社会史等;地球科学論―科学方法論、テクノロジー論、科学と宗教、コスモゴニー等;地学のSTS(科学技術社会論)―地学の公衆理解、科学コミュニケーション、ミュージアム論、災害社会学等がある。
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矢島 道子 (地質情報整備・活用機構) |
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J232 |
活断層と地震災害軽減 |
活断層やそれに関連して発生する地震を予測し,地震災害の軽減に役立てるには,活断層に関する科学的課題を解決すると同時に,その成果を社会に還元するための具体的施策を実行しなければならない.本セッションでは,理学,工学,人文科学等のさまざまな分野と観点から,活断層に起因する低頻度大規模災害の予測とその対策など,地震災害の軽減のための調査研究のあり方と具体的なアプローチについて議論する. |
吉岡 敏和 (独立行政法人産業技術総合研究所活断層研究センター) |
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J233 |
逆問題解析の新展開〜データからダイナミクスに迫る |
観測可能な情報を基に,如何にして知りたいダイナミクスを理解するかということは,地球惑星科学における本質的なテーマの1つである.本セッションでは,物理法則の情報を観測と組み合わせるデータ同化や,高時間分解能データを利用したインバージョンなど,観測から動的モデルを構築するための解析手法に焦点を当て,分野の垣根を越えて情報交換を行う.手法の応用研究の他,新手法の提案なども歓迎する. |
中野 慎也 (情報・システム研究機構 統計数理研究所) |
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J234 |
地球情報の標準と管理 |
地盤・環境データがWEB配信されGIS形式でダウンロードも可能となった.今後見込まれる国土情報基盤や地下構造データベースなどの公開も含めて,地球情報の国際標準と,効果的なWEB情報流通,
高度な管理,相互運用性などの経験や最新の方法などのトピックスを紹介し議論する. |
古宇田 亮一 (産業技術総合研究所産学官連携部門) |
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J235 |
隕石解剖学 |
近年の隕石や宇宙塵を用いた宇宙化学的研究の進展は、地球誕生から先太陽系史へと遡るまでの宇宙137億年の歴史を、宇宙における太陽系の特殊性と一般性を区分した問題として扱うまでになってきた。本セッションでは、無機的、有機的、理論的研究といった異なる分野の新しい成果が集まることを期待する。それら成果を統合し、宇宙における太陽系の一般性を理解するため、隕石解剖学とよべる新しい議論の展開を目指したい。 |
伊藤 正一 (北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門) |
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J236 |
遠洋域の進化 |
遠洋域は海洋の大部分を占め,地球進化史のなかで重要な位置にある.本セッションの目的は,遠洋域の生態系進化に焦点をあて,遠洋性生物とそれをとりまく海洋環境の地史的変遷についての総合的理解を深めることにある.年代については,先カンブリア時代から現世までを取り扱う.古生物学,地球化学,堆積学,古海洋学など,遠洋域の研究に資する分野横断的な発表を歓迎する. |
松岡 篤 (新潟大学理学部地質科学科) |
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J237 |
御岳火山−火山活動と群発地震− |
御岳火山では1979年に水蒸気爆発,1991年と2007年には小規模噴火が起こる。南東麓では群発地震が30年以上継続しており,1984年にはM6.8の長野県西部地震が起きる。御岳火山地域は,深部マグマ活動と関連する地震発生において重要なフィールドである。本セッションでは各分野の成果を持ち寄り,御岳火山及びその周辺地域の地下で起こっている事の理解を深めることを目的とする。 |
西尾 嘉朗 (独立行政法人 海洋研究開発機構) |
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J238 |
I*Y(IGY+50)の成果と日本−アフリカサイエンス協力 |
国際地球観測年(IGY)から50周年ということで進められてきた国際太陽系観測年(IHY)、国際デジタル地球年(eGY)、国際極年2007-2008(IPY2007-2008)、国際惑星地球年(IYPE)などの国際研究プロジェクトは、2009年3月で終了する。本セッションではこれらの成果をレビューし、今後の発展性を議論する。又、発展途上国でのサイエンス支援の成果の一つとして、日本とアフリカの共同研究の展開に関しての議論も行う。 |
湯元 清文 (九州大学 宙空環境研究センター) |
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J239 |
地震に関連する大気発光現象 |
地震時に発生する地震発光は、古代のギリシャ、ローマ、中国の時代から世界各地で報告されている。現在、これらの発光の多くは自然現象と考えられているが、科学的観測が存在しないために、長い間、研究の対象にはなっていなかった。本セッションでは、地震発光ないしは津波発光に関係する観測・目撃結果、メカニズム、室内実験などについて総合的に討論を行う。 |
鴨川 仁 (東京学芸大学教育学部物理学科) |
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J240 |
スラブ起源流体をさまざまな角度から理解する |
沈み込むスラブからでる流体は、地震や低周波微動を引き起こし、前弧では湧水となり、より深部ではマグマを作る。連合学会ではさまざまなセッションでスラブ起源流体に関する研究発表がなされている。本セッションでは、多くの分野のスラブ流体の研究者に集まっていただき、先端情報を交換し、これからの研究の方向性を浮かびあがらせたい。 |
川本 竜彦 (京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設) |
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J241 |
関東アスペリティ・プロジェクト:掘削とモニタリングに向けて |
相模トラフ沿いにおける巨大地震のアスペリティと近接するスロースリップ発生域の物性とメカニズムを解明するため、海洋掘削とモニタリングを目指した計画案(関東アスペリティ・プロジェクト)をIODPに提出している。本セッションでは、相模湾・房総沖やその近辺の陸域での地質やテクトニクス、地震、スロースリップ、地下構造などに関する幅広い分野の研究や観測の報告を広く募集する。 |
小林 励司 (鹿児島大学理学部) |
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J242 |
サンゴ礁:生命・地球・人の接点 |
サンゴ礁は、高い生物多様性をもつ生態系であるが、人間活動の影響を受け世界的にも劣化が進行している。1998年および2007年は琉球諸島で大規模な白化現象が発生するなど、地球温暖化の影響も深刻である。これらの現象の実態解明と将来予測は、生物学、地質学、地理学、地球化学、地球物理学、リモートセンシング等幅広い分野で進められている。これらの異なる研究分野での最新の成果を議論する。 |
鈴木 淳 (独立行政法人産業技術総合研究所地質情報研究部門) |
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J243 |
地質媒体における物質移動,物質循環と環境評価 |
土壌や岩石からなる地質媒体における物質移動・物質循環について,室内実験,現位置試験,フィールド調査,解析・評価モデル及び関連応用分野への適用など,広い視点から議論し,国内外における最新成果の交流を図る。地質汚染,環境修復,地層処分,未解明部分の多いヴェイドスゾーン(不飽和土壌)における物質移動,衛星観測等を用いた土壌水分モニタリング及び環境影響評価に関する研究発表を特に歓迎する。 |
川本 健 (埼玉大学大学院理工学研究科) |
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J244 |
小型科学衛星による宇宙科学の新展開 |
本セッションでは地球惑星科学の多数の分野で取り組みが進みつつある、小型衛星
による地球とその近傍あるいは惑星など観測について、分野横断的な観点から、ミ
ッション提案、センサ研究、衛星検討、開発状況、国際協力、初期運用成果などの発表を取り上げる。また、小型センサーの大型衛星・国際宇宙ステーション等へのピギーバック搭載についての発表も広く受け入れたい。 |
鈴木 睦 (宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部) |
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J245 |
日本海東縁ひずみ集中帯の構造とアクティブテクトニクス |
日本海東縁ひずみ集中帯を主な対象として,地質学・地形学・地震学・測地学等に基づく多様な調査・観測・モデリング・シミュレーションから得られる地殻構造・地質構造・地殻変動・活断層・変動地形およびその活動履歴等に関する知見を総合し,ひずみ集中帯形成メカニズムの解明,活断層や活褶曲の全体像,地質構造と震源断層の関係解明,震源断層モデル構築,地震発生予測の高度化等,重要課題の解決に向けた幅広い議論を行なう. |
小原 一成 (防災科学技術研究所) |
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J246 |
結晶成長における界面・ナノ現象 |
結晶の構造や晶癖はその鉱物が経験してきた過程を反映しており、これまで多くの情報が引き出されてきた。これに対し、近年表面・界面現象をナノスケールで取り扱う試みがなされ、ダイナミクスを含めて結晶成長メカニズムが議論されるようになってきた。本セッションでは、表面、界面現象に焦点を当てることで、従来の鉱物だけに留まらず、生体起源、地球環境、宇宙惑星に係わる鉱物成長メカニズムを融合的に議論する。 |
木村 勇気 (北海道大学) |
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J247 |
荒天候発生での地質−大気および地質−海洋相互作用 |
局地的な大気現象に於ける地質-大気及び地質−海洋相互作用を新たに提案するために最新の事例報告と検討に関する発表を歓迎する。事例として「石油埋蔵からもれる炭化水素の地中での酸化反応とそれによる静電気の発生による竜巻の誘発」などの可能性を地殻、地質、地下資源などの干渉を考慮し、さまざまな地球科学の専門分野の立場から考察と議論を展開したいです。モデルや仮説を歓迎します。 |
森 修二 (Geodyne One, Inc.) |
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J248 |
反プレートテクトニクス: CMBの新たな理解に向けて |
CMB(核・マントル境界)のダイナミクスの理解は、46億年にわたる地球内部構造進化を理解する上で最も重要な課題の一つである。今後、コアとマントルの相互作用を理解する上で、学術分野間における連携が重要となる。そこで本セッションでは、地球深部における物質循環を様々な観点から多角的に議論したい。 |
丸山 茂徳 (東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻) |
その他セッション (Z) |
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