
日本地球惑星科学連合男女共同参画委員会 設立趣旨
近年、地球惑星科学の分野におきましても、大学院に入学し、学位取得後もいわゆるポスドクとして研究を続ける女性の数が大幅に増え、一定のキャリアを積んだ女性も多くなりましたが、他分野と比べるとその数はまだ少ないのが現状です。「男女共同参画」は、女性研究者の存在がまだ例外的であった時代には、‘女性研究者の地位を向上させよう’という視点から考えられてきましたが、現在では、そこから一歩進んで、‘女性が研究者として成長し充実した研究生活を過ごせる環境は、男性にとっても望ましいものであり、科学にとって必要不可欠なものである’という基本的なスタンスのもとで考えられるようになりました。男女共同参画が進むことで、地球惑星科学に新しい風が吹き込まれ、これまで以上に社会に開かれた学問として発展していくことが望まれています。
2002年に自然科学系の学協会が参加して「男女共同参画学協会連絡会」が設立されました。翌年、実態調査が行われ、2万人近い研究者から回答が寄せられました。「連絡会」から、政府や研究諸機関に対して研究費助成の申請枠拡大や育児支援に関する提言が出され、そのいくつかは予算化されるにいたっています。この調査に参加した地球電磁気・地球惑星圏学会の調査結果から、学会が関係する分野の研究環境や研究体制上の問題の多くが、学協会全体に通底するものであることが報告されています。さらに、2005年合同大会でユニオンセッションが開催され、さまざまな角度から男女共同参画についての検討が行われました。この取り組みのなかで、男女共同参画が地球惑星科学分野において緊急でかつ重要な課題であり、会員の方々が高い関心を寄せていることも明らかになりました。
本年度、日本地球惑星科学連合が正式に発足したことに伴って、連合内に男女共同参画を推進するための男女共同参画委員会(仮称)を設置し、会員のこの問題についての認識を高めるとともに、学会活動における男女共同参画の実現を目指していきたいと考えます。また、委員会では、他の学協会と協力して本課題に取り組めるよう、連合が男女共同参画学協会連絡会に加盟することを検討し、提案します。
2005年10月18日
呼びかけ人 (順不同)
吉田武義 (東北大学)
前田佐和子 (京都女子大学)
富樫茂子 (産業技術総合研究所)
日比谷紀之 (東京大学)
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