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石原 舜三 ( Shunso Ishihara ) 先生


・受賞理由/Commendation

花崗岩成因論および花崗岩に伴う各種の鉱床の成因の解明に向けた顕著な貢献により

 

For outstanding contributions to the formation of different types of granites and accompanied ore minerals



・経歴

1956年4月 通商産業省工業技術院地質調査所採用
1985年4月 地質調査所鉱床部長
1987年5月 工業技術院東北工業試験所長
1989年8月 地質調査所長
1991年6月 工業技術院長
1993年7月 北海道大学理学部教授
1997年4月 地質調査所顧問
2001年4月 産業技術総合研究所特別顧問 



・主要論文

S. Ishihara (1977) The magnetite-series and ilmenite-series granitic rocks. Mining Geol., v. 27, p. 293-305. 2)

 

S. Ishihara (1978) Metallogenesis in the Japanese island-arc system. J. Geol. Soc. London, v. 135, p. 389-406. 3)

 

Ishihara, S. and 4 others (2006) Discovery of the oldest oxic granitoids in the Kaapvaal craton and its implications for the redox evolution of early Earth. Geol. Soc. America, Mem 198, p. 67-80.

 

Ishihara, S. and 3 others (2006) Resource evaluation and some genetic aspects of indium in the Japanese ore deposits. Resource Geol., v. 56, p. 347-364.

 

Ishihara, S. and Qin, K. (2014) Some pertinent features of Mo-mineralized granitoids in the Circum-Pacific region. Resource Geol., v. 64, p. 367-378.



・主な業績

石原博士の最大の業績は花崗岩系列と鉱化作用の関連性について新しい理論を確立したことであり,日本から世界に向けて発信された画期的な成果のひとつである.石原博士は花崗岩が磁鉄鉱系列とチタン鉄鉱系列に大別でき,両者の違いは主としてマグマの酸素分圧の相違に基づくものであり,その相違はマグマ中の硫黄の挙動に反映し、それがMo, Cu, Zn, Pb鉱化作用を密接に規制することを示した.花崗岩が酸化型か還元型かの判別は,岩石に少量含まれる磁鉄鉱の量を帯磁率計で測定するにより野外で比較的簡単に実施できる.石原博士が発案したこの簡便な判別方法は,花崗岩に伴う金属鉱床探査の上で非常に有効であり,世界的に広く利用されている.1980年代にはさらに日本列島以外の環太平洋造山帯の花崗岩にも調査を拡大し,南米チリー,中国,マレーシアなどの地質学者とも共同して研究を続け,花崗岩系列についての新しい理論が世界的規模で確立されることを示して,世界の金属資源探査,開発に貢献した.



・推薦者

佃 栄吉