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兼岡 一郎 先生












・受賞理由

地球化学,特にアルゴンを用いた地球年代学,および希ガスを用いたマントルの物質的構造の理解への顕著な貢献により



・経歴

1970年4月 日本学術振興会奨励研究員
1971年4月 西ドイツ、マックス・プランク核物理研究所客員研究員
1972年4月 フランス、国立科学研究センター(CNRS)研究員
1972年10月 フランス、パリ第6大学地球物理研究所助教授
1973年10月  東京大学理学部助手
1986年 8月  東京大学地震研究所助教授
1991年 4月  東京大学地震研究所教授
2004年 6月  東京大学名誉教授



・主要論文

・Kaneoka, I. and N. Takaoka (1980) Rare gas isotopes in Hawaiian ultramafic nodules and volcanic rocks: constraint on genetic relationships. Science, 208, 1366-1368.
・Kaneoka, I. (1983a) Noble gas constraints on the layered structure of the mantle. Nature, 302, 698-700.
・Kaneoka, I. (1983b) Anomalously old 40Ar-39Ar ages of Antarctic meteorites due to weathering. Nature, 304, 146-148.
・Kaneoka, I., K. Notsu, Y. Takigami, K. Fujioka and H. Sakai (1990) Constraints on the evolution of the Japan Sea based on 40Ar-39Ar ages and Sr isotopic ratios of volcanic rocks of the Yamato Seamount chain in the Japan Sea. Earth Planet. Sci. Lett., 97, 211-225.
・Kaneoka, I. (1998) Noble gas signatures in the Earth's interior -Coupled or decoupled behaviour among each isotope systematics and problems related to their implication. Chem. Geol., 147, 61-76.



・主な業績

兼岡一郎氏は,希ガスを用いた年代学及びマントル地球化学を常に先導してきた研究者である.年代学に関しては,アルゴンーアルゴン年代測定法の黎明期に主として海外の大学においてその手法の開発に大きな貢献をされた.帰国後も数多くの火山岩や南極隕石の年代測定に取り組み,特に日本海盆玄武岩の年代測定はその後の島弧形成論に多大な影響を与えた.さらに希ガス同位体を用いたマントル研究の分野を開拓し,その一例としてハワイ諸島の火山岩が高いヘリウム同位体比を持つことを初めて示された.その後も様々な場に噴出する火山岩の希ガス同位体の分析を通じてマントルの化学的構造とその進化の研究を主導し,特にマントル二層対流モデルと全対流モデルの議論に多くの問題提起をされた.

 


・推薦者

佐野 有司