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野上 道男 先生








 

・受賞理由

地形学,特に地球表層環境の解明に向けた気候地形学分野において顕著な貢献をした功績により



・経歴

東京大学理学部地学科地理学専攻卒業.
同大大学院理学系研究科地理学専攻博士課程修了,理学博士(東京大学).
東京都立大学理学部地理学科助手,助教授,教授,理学部長,理学研究科長
日本大学文理学部地理学科教授
東京都立大学名誉教授(現職)
地形学,気候学,地理情報学,自然地理学,地球温暖化問題,地形発達シミュレーションを研究.
この間,一般社団法人地理情報システム学会会長,日本地形学連合会長,公益社団法人日本地理学会会長,地理関連学会連合議長,日本学術会議会員
現在は,公益社団法東京地学協会会長,公益社団法人日本地球惑星科学連合ユニオン・サイエンスボードメンバーを務めつつ,古代史の観点から人間環境系の研究を推進している.



・主要論文

野上道男 (1968): Cordillera Real (Bolivia) の氷河.地學雜誌,77,125-140.
Nogami, M. (1989): Numerical land information in Japan. Transactions, JapaneseGeomorphological Union, 10-A, 147-156.
Nogami, M. (1990): Simulation of evolutional process of longitudinal river profile using experimental flume and computer. Geographical Reports of Tokyo Metropolitan University, 25, 195-211.
野上道男編著 (2006): 環境理学―太陽から人まで.古今書院,261p.
野上道男 (2011): 地形発達シミュレーションの枠組みと実行例.地学雑誌,120,486-501.



・主な業績

野上氏は1960年代にアンデス高地を踏査し,世界に先駆けて氷河台帳を作成された.70年代には水路実験やコンピュータの地形学への応用を始め,海水準変動に伴う河床変動モデルの構築,河床礫の運搬過程の解明,拡散方程式を用いた斜面発達の定量化など,地形学の基本課題を次々と解明され,21世紀に「10万年オーダーでの地形発達シミュレーション」を実現された.90年代にはDEM,GIS,LSを駆使した「地球温暖化に伴う植生変化シミュレーション」研究も推進された.地球と人間の接点領域を対象とした,これら一連の将来予測研究は,地球惑星科学の枠組みを広げる意欲的で創造的なものである.また,野上博士は東京都立大学で地理情報学分野を設立し人材を輩出すると共に,理学研究科長を務め,公益社団法人日本地理学会,同東京地学協会等の会長,日本学術会議会員を歴任し,日本地球惑星科学連合ユニオンサイエンスボードメンバーとしても貢献されている.



・推薦者

須貝俊彦