地学教育

地球惑星科学教育について

ご承知のように、小中学校の次期学習指導要領が文科省より発表され、その内容解説も出揃いつつあります。さらに今年中に高等学校の次期学習指導要領も発表される見込みです。
 これまで教育問題検討委員会では、学習指導要領改訂の動きに先んじて、望ましい地球惑星科学教育の在り方を検討し、小中学校・高校の教育内容について提言を行なって参りました。 
 これまでの提言には、地球人としての科学リテラシーの構築という一貫した思想が流れております。今回、教育問題検討委員会では、その思想をさらに具現化した「地球惑星科学教育の目標」を策定いたしました。これは今後の私たちの教育活動の基本的な指針となるべきものです。
  今年5月の連合大会において、「地球惑星科学教育の目標」が運営委員会・評議会で承認を受けましたので、ここに発表する次第であります。なお、次期学習指導要領での地球惑星科学教育の振興に向けて、地球惑星科学教育の教科書、指導書、実験実習書等の作成を進めることを教育問題検討委員会で承認いただきました。これらの活動に際し、今まで以上に皆様方からのご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
 


地球惑星科学教育の目標

1.観察・観測に基づいて自然現象を理解する科学的方法を身に付ける。
2.自然科学の基礎的概念を用いて、自然現象を記述し、相互の関連を説明することができるようになる。
3.「地球環境」について、科学的かつ総合的な考察ができるようになる。
4.宇宙・地球・生命がもつ時間的、空間的広がりの中における自己の存在を認識するようになる。



 

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