斎藤 常正 ( Tsunemasa Saito ) 先生











・受賞理由/Commendation

化石層序および微化石の研究に基づく古生物学をはじめとする地球科学分野への顕著な功績により

For outstanding contributions to Earth Science especially paleontology based on stratigraphy and microfossil studies



・経歴

1963年4月 東北大学理学部日本学術振興会奨励研究員
1964年7月 コロンビア大学付属ラモント・ドハティ地質学研究所研究員
1969年7月 コロンビア大学付属ラモント・ドハティ地質学研究所 主任研究員
1977年7月 山形大学理学部教授
1990年5月 東北大学理学部教授
1995年4月 東北大学大学院理学研究科教授
1999年4月 東北大学名誉教授



・主要論文

Saito, T, Be, A. W. H., 1964. Planktonic foraminifera from American Oligocene. Science, 145, DOI: 10.1126/science.145.3633.702.

Saito, T., Ewing, M., Burckle, L. H., 1966. Tertiary sediment from Mid-Atlantic Ridge. Science, 151, DOI: 10.1126/science.151.3714.1075

Saito, T., Burckle, L. H., Ewing, M., 1966. Lithology and paleontology of reflective layer horizon A. Science, 154, DOI: 10.1126/science.154.3753.1173

Saito, T., Burckle, L. H., Horn, DR., 1967. Palaeocene core from Norwegian Basin. Nature, 216, DOI: 10.1038/216357a0

Saito, T., Yamanoi T., Kaiho, K., 1986. End-Cretaceous devastation of terrestrial flora in the boreal Far East. Nature, 323, 253-255. DOI:10.1038/323253a0



・主な業績

斎藤常正氏は微化石である浮遊性有孔虫の研究において世界をリードし,分類学,生層序学,古海洋学の分野で先駆的な成果をあげられた.深海掘削計画(DSDP)では,プロジェクトの開始から主要な研究メンバーとして,化石層序を活用して海洋底堆積物の年代を詳細に決定した.その一連の成果はプレートテクトニクスの実証に重要な役割を果たし,Nature, Science誌に多数掲載された.また,有孔虫の化石種の生息深度を,殻の酸素同位体比を測定することによって定量的に証明したり,浮遊性有孔虫殻の巻き方向に規則性を見出すなど,現在の古海洋学分野における主要な研究手法を最初に導入した.さらに,CLIMAP Projectでは,当時の海水温を復元するための変換関数の基礎データを作成した.以上のように,その研究成果は広く地球科学分野全体に及んでおり,その貢献は国際的にも高く評価されている.



・推薦者

西 弘嗣

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